DIR EN GREY、2年半ぶり武道館で「UROBOROS」完結

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DIR EN GREYが1月9日・10日に日本武道館でワンマンライブ「UROBOROS -with the proof in the name of living...-」を開催した。

丸1年をかけて、ついに完結したアルバム「UROBOROS」の世界。この体験を通じて、今後DIR EN GREYがどこへ向かっていくのか、ファンならずとも気になるところだ。

丸1年をかけて、ついに完結したアルバム「UROBOROS」の世界。この体験を通じて、今後DIR EN GREYがどこへ向かっていくのか、ファンならずとも気になるところだ。

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曲によって炎を使った特効も用意。スケール感の大きなライブに、集まった多くの観客が熱狂した。

曲によって炎を使った特効も用意。スケール感の大きなライブに、集まった多くの観客が熱狂した。

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ライブ本編ではスクリーンには曲にイメージに合った映像が上映。しかし、アンコールに入るとスクリーンにはメンバーの姿も映し出された。

ライブ本編ではスクリーンには曲にイメージに合った映像が上映。しかし、アンコールに入るとスクリーンにはメンバーの姿も映し出された。

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激しいシャウトとデスボイスで、楽曲の世界観を構築していく京(Vo)。

激しいシャウトとデスボイスで、楽曲の世界観を構築していく京(Vo)。

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2006年夏以来2年半振りに武道館のステージに立ったDIR EN GREY。この2公演をもって、2008年11月にリリースされた最新アルバム「UROBOROS」に伴うライブがすべて終了することになる。2009年は日本のみならず世界各国をまわり、アルバムの世界観をより確かなものへと昇華させようとしてきた彼らが、久しぶりの武道館でどのようなパフォーマンスを見せるのか。ライブ開催前から大きな期待が寄せられていた。

今回の武道館公演では、いつも以上に横長のスクリーンをステージ後方に設置。ステージ上にも可動式スクリーンが用意され、「UROBOROS」の世界観がダークな映像とヘヴィなサウンドで表現されていった。

公演初日はアルバム同様にSE「SA BIR」~「VINUSHKA」からライブがスタート。「UROBOROS」からの楽曲を軸に、近作からのナンバーがバランス良く散りばめられたセットリストで、観客を沸かせた。

2度にわたるアンコールでは、計7曲を演奏。12月にリリースされたニューシングル「激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇」や、「THE IIID EMPIRE」「CLEVER SLEAZOID」などライブの定番アッパーチューンが立て続けに披露され、熱い盛り上がりのうちに公演は終了した。

続く2日目は、ステージ上に幕がかかったままの状態でバンドはライブ1曲目「我、闇とて…」を演奏。その後は初期の懐かしいナンバーを取り混ぜつつ、「UROBOROS」の世界観を力強く表現していった。両公演とも、ライブ本編ではほとんどMCらしいMCはなく、京(Vo)は何度か「武道館!」と煽る程度。しかし、ストイックなまでにライブに集中する様子からは、DIR EN GREYがいかにこの武道館2DAYS公演に全精力を注ぎ込んでいるかが伺えるようだった。

2日目最初のアンコールでは、「HYDRA -666-」を筆頭にヘヴィかつアッパーなナンバーを立て続けに演奏。「武道館、こんなもんかっ!?」と叫ぶ京に、観客は大きな歓声と激しい動きで応えた。2度目のアンコールでは「THE FINAL」「INCONVENIENT IDEAL」というミディアムナンバーが続き、最後の最後に「UROBOROS」のオープニングナンバー「VINUSHKA」で締めくくるというセットリストでファンを驚かせた。

10分にもおよぶ「VINUSHKA」を演奏し終えると、メンバーは観客に挨拶をしてステージを去っていった。そして会場にはSE「SA BIR」が流れ始め、スクリーンにアルバム「UROBOROS」に伴うライブ全日程がエンドロールのように表示。ライブが終わった余韻に浸っていると、今度はスクリーンにシングル「激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇」のビデオクリップが上映された。このビデオは現在までに地上波/CSなどで一部しか放送されておらず、これが初めてのフル公開。そのエグい内容から、会場からは驚くような声も聞こえてきたが、多くのファンはビデオに合わせて大合唱していた。こうして、2日間にわたる濃厚な武道館ライブは終了した。

「UROBOROS ‐with the proof in the name of living...‐」セットリスト

■2010年1月9日(土)
-SE:SA BIR-
01. VINUSHKA
02. 凱歌、沈黙が眠る頃
03. RED SOIL
04. STUCK MAN
05. GRIEF
06. 慟哭と去りぬ
07. Merciless Cult
08. 凌辱の雨
09. 蜷局
10. GLASS SKIN
11. 我、闇とて…
12. dead tree
13. HYDRA -666-
14. BUGABOO
15. 冷血なりせば
16. DOZING GREEN
-ENCORE 1-
E1. INCONVENIENT IDEAL
E2. CONCEIVED SORROW
-ENCORE 2-
E3. 残
E4. 激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇
E5. THE ⅢD EMPIRE
E6. 羅刹国
E7. CLEVER SLEAZOID

■2010年1月10日(日)
01. 我、闇とて…
02. Deity
03. OBSCURE
04. RED SOIL
05. STUCK MAN
06. 慟哭と去りぬ
07. 蝕紅
08. 蜷局
09. GLASS SKIN
10. THE PLEDGE
11. DOZING GREEN
12. dead tree
13. BUGABOO
14. 冷血なりせば
15. 凱歌、沈黙が眠る頃
-ENCORE 1-
E1. HYDRA -666-
E2. AGITATED SCREAMS OF MAGGOTS
E3. 朔-saku-
E4. 残
E5. 激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇
-ENCORE 2-
E6. THE FINAL
E7. INCONVENIENT IDEAL
E8. VINUSHKA
-SE:SA BIR-
E9. 激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇(MUSIC CLIP)

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