音楽ナタリー

レキシ「BUSHI★ROCK FES」豪華ゲストとZeppお祭り騒ぎ

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レキシが7月5日に東京・Zepp Tokyo、11日に大阪・Zepp Nambaでワンマンライブ「BUSHI★ROCK FESTIVAL」を開催した。この記事では、東京公演のレポートをお届けする。

レキシこと池田貴史は「水戸黄門」のテーマが流れる中、大名のごとく駕籠に乗って登場。駕籠から出てきた彼は、顔に富士山のペインティングが施されたアーティスト写真通りのビジュアルで、場内は早くも爆笑の渦に。池田は「そりゃこれで出てきたら盛り上がるわ!(笑)」と言い放って「Goodbyeちょんまげ」からライブを始め、2曲目「大奥~ラビリンス~」のイントロでは「改めましてこんばんは! ケビン・コスナーです!」と挨拶した。

最初のMCではまず「見て、この汗。暑すぎや! 人来すぎや!! そりゃあ駕籠で登場する予算も捻出できるわ」「俺言ったんよ、うしろの人には伝わらんって。新代田FEVERでやったほうがいいよって」と、Zepp Tokyoをソールドアウトさせるレキシの人気ぶりに自身でも驚いている様子。そしていよいよゲストアーティストを呼び込んでいくと話し、もはや阿吽の呼吸の足軽先生(いとうせいこう)とラップチューン「恋に落ち武者」を、バンドメンバーとして常にステージに立つお台所さま(真城めぐみ from HICKSVILLE)とソウルフレイバーの香る「君がいない幕府」を披露した。なお「恋に落ち武者」ではサビの「♪どうする?」というフレーズの瞬間だけ齋藤谷津衛門(やついいちろう)がステージ袖から飛び出してきてはすぐに走り去る、という謎の演出も光った。

続いて、駕籠の中に入るのではなく担ぎ手に扮して現れたのは、ほっかむり姿のマウス小僧jirokichi(堂島孝平)。「どうも能年玲奈でーす!」と上機嫌の堂島は、ギャラ問題、リハーサル問題などをひとしきり池田としゃべり倒し、大盛り上がりのまま「妹子なぅ」をパフォーマンスした。さらに聖徳ふとこ(安藤裕子)は、艶やかな振袖を羽織って「ほととぎす」を迫力たっぷりに熱唱したかと思えば、レキシのノリに便乗して、安全地帯「悲しみにさよなら」や自身と池田のコラボ曲「林檎殺人事件」のフレーズを挟みフロアを沸かせた。

ゲスト抜きの「古墳へGO!」では、間奏で「K! O! F! ためてー……U・N!」というお決まりのコールを楽しんでいたのもつかの間、大方の予想通り池田は「Y.M.C.A」コールを始める。「どんどんDVD化できなくなるわ!」と本人が言うように、思い付くままに他アーティストの楽曲やネタを繰り出し、爆笑を巻き起こしながら1曲の演奏時間はどんどん長くなっていった。

池田は「最後のゲスト、略してさいゲス!」と前置きしてMC母上(Mummy-D from RHYMESTER)を呼び込み、涼し気な浴衣でステージに立ったMummy-Dを「レキシメンバーの中で本当のガチの日本史好き。そして、唯一レキシネームを気に入ってない!」と紹介する。これに対しMummy-Dは「だって母上って歴史関係ないし、俺女じゃねえし(笑)。ていうか、そうやって君にあんまり日本史をもてあそんでほしくない!」と確固たる日本史愛を表明する。しかし「かくれキリシタンゴ ~Believe~」のパフォーマンスでは、譜面台の歌詞を思い切り見ながらラップしたためレキシの不満を買い、同じバースをもう一度披露する事態になった。

本編は、ライブの盛り上がりに欠かせない定番曲「きらきら武士」で終了。アンコールの幕が開くと、健介さん角さん(G / 奥田健介 from NONA REEVES)、元気だせ!遣唐使(Key, Cho / 渡和久 from 風味堂)、ヒロ出島(B / 山口寛雄)、蹴鞠chang(Dr / 玉田豊夢)、お台所さま(Cho)といったバンドメンバーのみがスタンバイに付き、“お館様”である池田が富士山メイクを落としている間に渡和久が「ハニワニワ」を朗読するというシュールな時間が流れる。

恥ずかしがる渡の朗読をバックステージで堪能した池田は、顔面をくり抜いた富士山のかぶりものをかぶって登場。そしてライブタイトルの由来である「FUJI ROCK FESTIVAL」について「フジロックに断られた理由が、『コミカルすぎる』。俺はそのとき思いましたよ。本望です!!」と吐露して、ファンから盛大な拍手と歓声を浴びる。その歓声は、新曲「REKISHI DISCO」を初披露するとなるとさらに大きなものに変わった。「REKISHI DISCO」はカラフルなライトとミラーボールの似合う、80年代を彷彿とさせるディスコチューン。しかし未完成状態とのことで、池田は曲が終わった途端「メンバー1人ひとりをベロベロに舐めたいくらい感謝してる! 感動した!(小泉純一郎のモノマネ)」と、慣れていない楽曲を完璧に演奏し切ったバンドを称えた。

フィナーレは、この日の出演者全員が参加した「狩りから稲作へ」のパフォーマンス。全ゲストが出尽くし、新曲の初披露も終わり、すっかり緊張の糸が解けた池田は、奔放さに拍車がかかってなかなか曲が進まない。「高床式」「高岡早紀」「正岡子規」「劇団四季」「キャッツ!」といった恒例のネタに加え、この日は「あまちゃん」にあやかった「じぇじぇ!」コールなども。見かねたゲストアーティストたちが「早く進行しろ!」「絡みづらい」「CMネタ多すぎ」「もう何も思い付かないでください」「バンドの皆さん対応しないでください! お客さんも!」「全体的にどうかしてる」と口々にツッコミを入れる始末だ。こうして約25分におよぶ「狩りから稲作へ」とともに「BUSHI★ROCK FESTIVAL」は終演となった。

なお、レキシは12月に全国8カ所9公演のツアー「も~い~くつ遺跡めぐるとお正月?」を開催することが決定。本日7月11日からオフィシャルサイトでチケット先行受付が実施されているので、「BUSHI★ROCK FESTIVAL」を楽しんだ人も残念ながら行けなかった人もぜひ足を運んでみよう。

レキシ「BUSHI★ROCK FESTIVAL」
2013年7月5日 Zepp Tokyo セットリスト

01. Goodbyeちょんまげ
02. 大奥~ラビリンス~
03. 恋に落ち武者
04. Let's忍者
05. 君がいない幕府
06. 妹子なぅ
07. ほととぎす
08. 古墳へGO!
09. かくれキリシタンゴ ~Believe~
10. きらきら武士
<アンコール>
11. REKISHI DISCO
12. 狩りから稲作へ

レキシツアー「も~い~くつ遺跡めぐるとお正月?」

2013年12月3日(火)北海道札幌PENNY LANE 24
2013年12月5日(木)宮城県仙台Rensa
2013年12月9日(月)東京都 新木場STUDIO COAST
2013年12月10日(火)東京都 新木場STUDIO COAST
2013年12月13日(金)大阪府 オリックス劇場
2013年12月18日(水)福岡県 福岡DRUM LOGOS
2013年12月19日(木)愛知県 CLUB DIAMOND HALL
2013年12月21日(土)石川県 金沢EIGHT HALL
2013年12月27日(金)広島県 広島CLUB QUATTRO

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