スタッフの紹介で登壇した福岡は、「慣れない舞台挨拶も今日で最後かと思うと、ちょっとさみしいです」と笑いを誘い会場の空気を和ませる。そして会場に監督を務めたMINORxUが来ていることを明かし、「せっかくなので降りてきてもらえますか?」と彼をステージに呼び込んだ。
そこからは福岡とMINORxUによる「ふたりじゃない」の裏話トークが展開。MINORxUは2011年にリリースされたドキュメンタリー作品「鳴るほど」の監督も務めており、そのときの撮影中には高橋久美子の脱退に遭遇したことを振り返る。福岡は「今回は、さらにいろんなことが想像を絶する内容になりまして。最初は2人だけのツアー、今しかできないツアーを撮ってもらおうと思ってたんですが、いろいろありまして。MINORxUさんが撮ると、嵐を呼びますよね」と笑った。MINORxUはそれに対して「申し訳ないと思いつつ、撮りがいありました。チャットは予想もしないいろいろなことが起きるんで、僕はそれを押さえるだけの簡単なお仕事です(笑)」と謙遜し、会場の笑いを誘った。
タイトルについて話がおよぶと、福岡は「ステージに立っているのは2人だけど、2人を支えるために動いてくれるスタッフとか、自分たちを支えてくれるファンがいて。その思いを込めて、当初えっちゃんが付けていたんです」「でも蓋を開けてみたら、実際のステージでも2人じゃないってことにもなって(笑)」と、ツアー途中に発覚した橋本絵莉子の妊娠に伴い、彼女のお腹の中の子供を含め3人でライブをしていたエピソードを語った。さらに福岡は橋本が映画を観て、「えっちゃん、お騒がせ娘やなあ」と言ったことをモノ真似をしながら暴露。観客を爆笑させたあと、「いろんな収穫もあったし、“変身”があったツアーでした」と、今回撮影が行われた「チャットモンチー TOUR 2012~2013」を振り返り、「変わり続けていくチャットモンチーですが、皆さんの期待以上に面白いことをやっていくので、これからもついてきてください」と舞台挨拶を締めくくった。
映画「ふたりじゃない」は、2人体制になってから初めて行われたワンマンツアーを追いかけた密着ドキュメンタリーで、ライブ映像のほか、舞台裏の様子やスタッフの証言、橋本と福岡のインタビューなどで構成。映画の中には橋本が地元徳島の公演直前に喉の不調を訴え、福岡やスタッフとの話し合いを経てライブの延期を決意する姿や、妊娠発覚後に密かに体調不良をおしてステージに立つ様子など、ツアーの成功の裏に隠された焦りや迷いなども生々しく映し出されている。またメンバーと共にツアーを回るスタッフにもフォーカスを当て、バンドのツアーがどのように作られるのかを丁寧に描き出している。
映画は7月15日に全国15館の映画館にて未公開映像を加えた形で上映され、会場では当日限定の特製うちわがプレゼントされる。これに先駆けてオフィシャルサイトでは、本日6月24日より予告編を公開中。
また7月24日にリリース予定だった、当作品のDVDおよびBlu-rayは、制作上の都合(英語字幕の制作)により、発売日が8月28日に変更となることも発表された。詳しくはオフィシャルサイトで確認を。
■チャットモンチー『7/15公開 ツアードキュメンタリー映画『ふたりじゃない』予告編』
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音楽ナタリー @natalie_mu
チャット「ふたりじゃない」舞台挨拶で裏話&予告編公開 http://t.co/Y3nt9NDAXu