宮本笑里初のオーケストラ作品でGLAY・TAKUROとコラボ

宮本笑里が仙台フィルハーモニー管弦楽団と共演したアルバム「renaissance」が3月7日にリリースされる。

宮城県唯一のプロオーケストラである仙台フィルハーモニー管弦楽団は、東日本大震災から3カ月以上活動停止を余儀なくされ存亡の危機を迎えていたが、数々の苦難を乗り越え復活。また仙台フィルは宮本笑里に以前から共演をオファーしており、2011年6月29日には東京サントリーホールでのソロコンサートで初共演を果たした。以後も交流を重ね、アルバム制作に至った。

「再生」という意味のタイトルを持つ今作には、新曲「光」や、TBS系「THE世界遺産」メインテーマ曲の新バージョン「Les enfants de la Terre fantaisie」、震災後に避難所などでたびたび演奏された「ふるさと」「上を向いて歩こう」、そして「第九」「ボレロ」などのクラシックのメロディをバイオリン＆オーケストラ用としてコンパクトに再構築した楽曲を収録。70名にもおよぶ重厚なフルオーケストラをバックに宮本がバイオリンを演奏している。なお、本作は彼女にとって初のオーケストラとの共演作となる。

新曲「光」は被災した人々への思いを込めてGLAYのTAKURO（G）と共作したナンバー。日本テレビ系「NEWS ZERO」などで交流があったTAKUROに宮本から共作をオファーし、TAKUROがこの申し出を快諾したことから今回の共作に至った。宮本はこの曲について「震災後被災地での活動を沢山されているGLAYの皆さんを見ていて、是非TAKUROさんに楽曲を一緒に作って頂けないかとお願いしました。この『光』はただ悲しいだけではなく、そこから少しでも希望を見出せるようにと願いながら作曲しました」と説明している。

また、アルバム収録曲の「Remembrance」は今年からウェスティンホテル仙台のCMソングとしてオンエア中。宮本はこのアルバムについて「大変なことがあった今だからこそ音楽を、と思います。被災当事者でもある仙台フィルの素晴らしい演奏は、聞いてくださる方々に何かきっと伝わるものがあると思います。時間とともに震災復興の思いを忘れないよう、音楽を通して伝えていきたいです」と語っている。

宮本笑里「renaissance」収録曲

01. 光
02. On a Friday
03. Remembrance
04. Bolero
05. 上を向いて歩こう
06. Hope
07. 千の風になって
08. cure
09. Les enfants de la Terre fantaisie
10. Ave Maria
11. ふるさと