クリープハイプ満員オーディエンスと「セックスしよう!」

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クリープハイプが、10月10日に初の渋谷CLUB QUATTROワンマンライブを開催。超満員の会場で約2時間にわたり熱演を繰り広げた。

12月のツーマンライブについて尾崎世界観は「ずっと対バンしたかった相手で。その日にいろんなものをひっくり返します」と宣言した(写真:浜野カズシ)。

12月のツーマンライブについて尾崎世界観は「ずっと対バンしたかった相手で。その日にいろんなものをひっくり返します」と宣言した(写真:浜野カズシ)。

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独特のトークでも会場を盛り上げたメンバーたち(写真:浜野カズシ)。

独特のトークでも会場を盛り上げたメンバーたち(写真:浜野カズシ)。

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尾崎世界観(写真:浜野カズシ)

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このライブは、最新作「待ちくたびれて朝がくる」リリースに伴う「『待ちくたびれてクリープハイプがくる』ツアー」の最終公演として実施。チケットは早々に完売し、開演前のフロアは期待と熱気が充満していた。

ライブは尾崎世界観(Vo, G)の「結局ここに帰ってきました。よろしくお願いします」という言葉からスタート。「嫌い」をひたすら連呼する「あの嫌いのうた」や、小泉拓(Dr)の刻む4つ打ちのリズムと長谷川カオナシ(B)のグルーヴィなベースが印象的な「SHE IS FINE」といったナンバーが会場の温度を上昇させていく。冒頭から大盛り上がりの観客を前に、尾崎は「すごい集まってますけど、バンド間違ってない?」と笑いながら言い放つ。そして「緊張するよね。がんばりますので、最後までよろしくお願いします」と挨拶し、タイトなバンドサウンドと浮遊感のあるボーカルが絡む「左耳」、早口でまくしたてる「君の部屋」といったスピーディかつエキセントリックな楽曲を次々と披露した。

尾崎が「境目になる日ってあるでしょ? 10月10日はそういう日になると思ってて」と語ったあとは、これまでの流れを覆すようなミディアムナンバー「バブル、弾ける」と「ごめんなさい」を披露。「ごめんなさい」の途中で尾崎はマイクスタンドを離れ、歌詞を伝えるようにアカペラで情感たっぷりに歌い上げる場面もあった。

「今いっぱい新しい曲ができてて、ツアー中はできなかったけど、今日はやります!」という宣言から続いてのパートへ。ここでは小川幸慈(G)による爽快なギターフレーズが魅力の1曲と、長谷川がメインボーカルをとるミディアムナンバーをプレゼント。観客はタイプの異なる新曲を、体を揺らしながら聴き入った。

ライブも折り返し地点というところで、尾崎が自らの父親をネタにトーク。Twitterで「クリープハイプ」と検索をかけていることや、アダルトサイトの広告が消えないエピソードを暴露しながら、父親との仲睦まじさをアピールし笑いを誘った。

後半は、トリッキーなツインギターが絡む「愛は」、ジャジーなサウンドアレンジと尾崎と長谷川の掛け合いが光る「グレーマンのせいにする」と、起伏のある流れで進行していく。曲の始まりと同時に歓声があがった「蜂蜜と風呂場」では、メンバーの顔にも笑顔が浮かび、ライブを存分に楽しんでいる様子を伺わせた。

「ツアーとかしてると、うまくいかないライブもあって……」「ヘタクソばかりが集まってるから、うまくいかないこともあるけど、この場所で、この音が鳴らせることがうれしい。当たり前のことなんだけど」とステージに立っている喜びを明かした尾崎。しかし次の瞬間には毒づき始め、「久しぶりに気持ちをぶちまけられる曲ができたんで、聴いてもらいたいと思います」と攻撃性全開の新曲を披露。怒気をはらんだ声と骨太なアンサンブルが、フロアを激しく揺らしていた。

本編のラストとして演奏されたのは「HE IS MINE」。長谷川がつま弾くイントロから大歓声が沸き、観客も準備万端といった雰囲気。曲中では尾崎の「ギネスに記録しませんか?」という呼びかけから、観客全員が一斉に「セックスしよう!」と叫ぶおなじみの光景が繰り広げられ、本編は痛快な余韻を残して締められた。

手拍子と合唱に呼ばれ再びステージに出てきた4人は、まずは「色んな意味で優しく包んでくれますか?」をプレイ。そして尾崎が12月8日に東京・LIQUIDROOM ebisuで対バンライブを告知したあと、さらなる新曲を披露してオーディエンスを楽しませた。

さらに続けて突入したダブルアンコールでは、尾崎の「言い残したことはないかな。何か皆さんからありますか?」という問いかけから、なぜか質疑応答コーナーが始まる。体重や使用しているシャンプーなどプライベートな質問が飛び交い、会場はほのぼのとした空気に。最後は尾崎が「今日のライブはすごく大事なライブでした。その間にもいろんな楽しいことがあって、そういうものに支えられてここまできました。だから今日のライブが皆さんにとってそういうものになればいいなと思ってます」と締めの言葉を語り、「イノチミジカシコイセヨオトメ」へ。駆け抜けるようなサウンドスケープが会場いっぱいに広がり、クリープハイプの初渋谷CLUB QUATTROワンマンは熱狂のうちに終了した。

2011年10月10日(日)東京都 渋谷CLUB QUATTRO
クリープハイプ「『待ちくたびれてクリープハイプがくる』ツアー」セットリスト

01. あの嫌いのうた
02. リグレット
03. SHE IS FINE
04. 左耳
05. 君の部屋
06. 1+1-1(新曲)
07. 最夜
08. バブル、弾ける
09. ごめんなさい
10. 風にふかれて
11. 新曲
12. 新曲
13. 欠伸
14. 愛は
15. グレーマンのせいにする
16. 蜂蜜と風呂場
17. NE-TAXI
18. 新曲
19. ウワノソラ
20. HE IS MINE
<アンコール>
21. 色んな意味で優しく包んでくれますか?
22. 新曲
23. イノチミジカシコイセヨオトメ

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