スガシカオ20周年を“アコギ侍”斉藤和義、トータス松本、浜崎貴司が歌で祝福

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スガシカオがライブツアー「スガフェス EXTRA ~アコギ侍の宴~」の最終公演を、メジャーデビュー日にあたる2月26日に千葉・舞浜アンフィシアターにて開催した。

「スガフェス EXTRA ~アコギ侍の宴~」千葉・舞浜アンフィシアター公演の様子。(Photo by KAZUHARU IGARASHI)

「スガフェス EXTRA ~アコギ侍の宴~」千葉・舞浜アンフィシアター公演の様子。(Photo by KAZUHARU IGARASHI)

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今回のツアーは、5月6日に埼玉・さいたまスーパーアリーナで行われるデビュー20周年記念フェス「SUGA SHIKAO 20th ANNIVERSARY『スガフェス!~20年に一度のミラクルフェス~』」のキックオフイベントとして全国5都市で展開。ファイナルにはスガと同世代の斉藤和義トータス松本浜崎貴司という3人に加え、オープニングアクトとして森広隆が出演し、アニバーサリーイヤーの幕開けを祝福した。

森は開場中にステージに立ち、席に着く観客たちを弾き語りで迎え、場内を温めていく。トップバッターとして現れた斉藤は椅子に座るなり、ステージを囲む半円状の客席を前に「なんか不思議なところですね。斉藤です。よろしくお願いします」とひと言。そしてオープニングナンバーとして「ずっと好きだった」を小気味よく歌い上げた。斉藤は「スガシカオはデビューしたときから知ってますが、絶対ドSであることは間違いない。歌も性格もイニシャルもSSだし……」とスガをいじり、「難しい歌作りやがって」とボヤきながら「Progress」のワンフレーズをイントロからカバー。飄々としながらも、スガへのリスペクトと愛のこもったプレイでオーディエンスを沸かせた。

続くトータス松本はまず「笑えれば」「サムライソウル」を圧倒的な声量で朗々と歌い上げ、情熱的なパフォーマンスで観客の心をつかむ。そしてギターのチューニングをしながら「スガくんおめでとう。でもね、俺のほうが5年先輩やからね。何がすごいって30過ぎてからデビューしようってのがね」とスガの異色のキャリアについて触れ、「午後のパレード」のワンフレーズを歌い上げた。さらにラストナンバーの「明星」では歌詞の一部を「今日はスガシカオに呼ばれて歌える喜び」に変えて歌い、スガのデビュー20周年を歌で祝う一幕もあった。

スガシカオと浜崎貴司のセッションの様子。(Photo by KAZUHARU IGARASHI)

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また浜崎貴司は「ウイスキーがお好きでしょ」でムーディに始めたあと、「♂+♀(ボーイミーツガール)」を躍動的なギターに乗せてエネルギッシュに歌う。続けて「この業界でやっていくのは大変だからね。この前思ったもんね、この声は金になるなって(笑)」とスガの歌声を絶賛すると、今度は「夜空ノムコウ」と「風の吹き抜ける場所へ」のマッシュアップを披露して拍手喝采を浴びていた。そして「今晩の主役をお呼びしたいと思います!」とスガを呼び込んだ。スガが「とっても感激です。みんなが俺の曲をカバーするの知らなくて。無理させちゃってるかなあって」と恐縮していると、浜崎は「最初はトータスが練習してて、そしたら和義くんも必死でやってて……」と本番直前にそれぞれカバーを披露することになった経緯を説明した。スガは「だからみんななんとなく部屋から出てこなかったんだ!」と納得した様子を見せ、浜崎と「幸せであるように」のセッションを開始。サビで2人が味わいのあるハーモニーを響かせると、観客はうっとりと聴き入った。

スガシカオ(Photo by KAZUHARU IGARASHI)

スガシカオ(Photo by KAZUHARU IGARASHI)[拡大]

2時間にわたるゲスト陣の熱演を経て、メインアクトであるスガのステージに。彼は冒頭に「バクダン・ジュース」と「19才」を届け観客を濃厚なファンクサウンドで魅了したかと思えば、「愛について」や「アストライド」を情感たっぷりに歌い上げるなど、曲ごとに会場の空気を変えていく。またスガは「20年くらいやってるといろんな人が聴いてくれたんだなって。1曲1曲恥じない曲を作っていこうと思います」と口にすると、素朴なウクレレの調べに乗せてSUPER BUTTER DOGの「サヨナラCOLOR」をカバー。会場を温かく切ない空気で包み込んだ。デビュー10周年の時期に本人曰く「追い込まれて作った」という「Progress」は、歌詞の言葉1つひとつに力を込め楽曲のメッセージをオーディエンスに伝える。

「スガフェス EXTRA ~アコギ侍の宴~」千葉・舞浜アンフィシアター公演の様子。(Photo by KAZUHARU IGARASHI)

「スガフェス EXTRA ~アコギ侍の宴~」千葉・舞浜アンフィシアター公演の様子。(Photo by KAZUHARU IGARASHI)[拡大]

ライブの定番曲「午後のパレード」で本編が終わると、今度は“アコギ侍”4人による豪華なアンコールへ。最初に1人で現れたスガは「感無量だわ」としみじみ口にする。そして「このメンバーでセッションとかヤバイ!」と興奮気味に語り、斉藤、トータス、浜崎の3人を呼び込んだ。1列に並んだ4人はウルフルズの「バンザイ ~好きでよかった~」、斉藤の「歩いて帰ろう」、沢田研二の「勝手にしやがれ」をセッション。「歩いて帰ろう」では1人が歌っているときにほかの3人がコーラスを添え、一方「勝手にしやがれ」では4人全員がそろって熱唱するなど、この日限りのコラボレーションが繰り広げられた。なお一旦ゲストと共にステージを去ったスガだったが、「大事な曲をやり忘れてた」と三たび登場。予定にはなかった自身の代表曲である2ndシングル「黄金の月」を、ギターをつま弾きながらとつとつと歌う。そして、ちょうど20年前にリリースされたデビュー曲の「ヒットチャートをかけぬけろ」を締めくくりの1曲として届けた。

ダブルアンコールで「今日20周年を迎えましたが、新しいスタートだと思って明日からがんばっていこうと思います。まだまだいくぞ!」と宣言していたスガ。5月の「スガフェス」本番をはじめ、今後の動向にも注目が集まる。なお、舞浜アンフィシアター公演の模様は4月22日(土)にMTVにてオンエアされる。

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スガフェス EXTRA ~アコギ侍の宴~ 2017年2月26日 舞浜アンフィシアター セットリスト

森広隆

01. ただ時が経っただけで
02. ゼロ地点
03. 2D Star
04. 愛のBeat

斉藤和義

01. ずっと好きだった
02. マディウォーター
03. Progress
04. 恋
05. 遺伝

トータス松本

01. 笑えれば
02. サムライソウル
03. 午後のパレード
04. チークタイム
05. 愛すれば
06. 明星

浜崎貴司

01. ウイスキーがお好きでしょ~♂+♀(ボーイミーツガール)
02. 夜空ノムコウ
03. 風の吹き抜ける場所へ
04. ドマナツ
05. 幸せであるように

スガシカオ

01. バクダン・ジュース
02. 19才
03. 愛について
04. 海賊と黒い海
05. アストライド
06. サヨナラCOLOR
07. Progress
08. 午後のパレード
<アンコール>
09. バンザイ ~好きでよかった~
10. 歩いて帰ろう
11. 勝手にしやがれ
<ダブルアンコール>
12. 黄金の月
13. ヒットチャートをかけぬけろ

MTV「MTV LIVE: SUGA SHIKAO 20th ANNIVERSARY スガフェス EXTRA ~アコギ侍の宴~」

2017年4月22日(土)22:00~23:00
2017年4月27日(木)23:00~24:00(再放送)

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読者の反応

紅緒 @benio2918

だれかMTVの録画できる人いないかしら( ノД`)シクシク…

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