彼らにとって初のワンマンライブとなった本公演には、5000通を超える応募の中から選ばれた500人のファンが集結。満員の会場に現れたBenthamは「After party」で勢いよくライブを開始した。バンドは陽気なサウンドで観客たちを踊らせた「HEY!!」や、アグレッシブなプレイを繰り出した「TONIGHT」といったアッパーチューンを序盤から連投。「APOLLO」では小関竜矢(Vo, G)のハイトーンボイスが会場を包み込み、「YUMEMONOGATARI」や「クレイジーガール」では、鈴木敬(Dr, Cho)、辻怜次(B)、須田原生(G, Cho)がテクニカルなフレーズを奏で、バンドの演奏力の高さを見せつけた。
「初ワンマンで1つやりたいことがあって……」と切り出した須田は「今日、Benthamを観に来た人ー!」とフロアに呼びかける。オーディエンス全員が手を挙げる様子に須田はご満悦の様子で、それに対して小関は「自己満かよ!」と須田に突っ込む。その後小関は「こんなにたくさんの人の前で初ワンマンをやれてうれしい」と笑顔を見せた。
後半では小関の美しいファルセットが印象的な「ハイルーフ」、レーザーが雨のしずくや水の波紋を写しだした「雨と街」、メンバーが感情むき出しで演奏した「夜明けのうた」といったエモーショナルなナンバーが続く。観客たちがその余韻にひたる中、MCで鈴木は「パクチーの食べ放題に行って……」と唐突な話題を繰り出し、会場の雰囲気を一変させる。さらに彼はバンドにとってツアー先のホテルでアダルトビデオを観られることがいかに大切かを熱弁し、その後「今はカプセルホテルですけど、ビジネスホテルを目指して活動してるんで!」と語ってオーディエンスを爆笑させた。
「アイマイミーマイン」で終盤戦をスタートさせた彼らは、コール&レスポンスで会場が一体になって盛り上がる「手の鳴る方へ」や四つ打ちのビートでフロアを沸かせた「Undulate」といったナンバーを披露。ラストの「パブリック」では観客全員がジャンプしながら、サビを大合唱し大盛り上がりのうちに本編は幕引きとなった。
アンコールで小関はファンやスタッフに感謝の気持ちを述べ、7月6日にミニアルバム「ExP」をリリースすること、それを引っさげての初のワンマンツアーを開催することを発表。そしてバンドはそのアルバムに収録される新曲をいち早くお披露目し、オーディエンスを喜ばせた。小関は「ワンマン、いざやってみるとあっという間でした。こんなにたくさんの人の前でやれるなんて思ってなかった。本当にバンドをやっててよかった」と感慨深げに語り、分厚いバンドアンサンブルに乗せて「アナログマン」を熱唱。全19曲を届け、Benthamはステージをあとにした。
Bentham「祝!初ワンマン~タダだ!タダだよ!全員集合~」
2016年4月30日 UNIT セットリスト
01. After party
02. HEY!!
03. TONIGHT
04. APOLLO
05. YUMEMONOGATARI
06. クレイジーガール
07. FOO FOO
08. スローモーション
09. ハイルーフ
10. 雨と街
11. 夜明けのうた
12. アイマイミーマイン
13. contact
14. 手の鳴る方へ
15. Undulate
16. パブリック
<アンコール>
17. 新曲
18. タイムオーバー
19. アナログマン
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今はカプセル、目指すはビジホ!Bentham、初ワンマンで500人沸かす - 音楽ナタリー https://t.co/Bj2I56pgZq
昨日から聴き始めたけど、ライブ行きたいなあ