Especia、5人体制でのラストステージを終えてそれぞれの道へ

Especiaの三ノ宮ちか、三瀬ちひろ、脇田もなりが、2月末に行ったワンマンライブ「Hotel Estrella」をもってグループを卒業した。

活動拠点を大阪から東京に移すにあたり、三ノ宮、三瀬、脇田は卒業、冨永悠香と森絵莉加は上京し活動を継続、とそれぞれの道を選んだEspecia。彼女たちは現体制最後のステージとして、2月23日に地元大阪のユニバースで「Hotel Estrella -Check in-」、2月28日に東京・恵比寿ザ・ガーデンルームで「Hotel Estrella -Check out-」、2月29日には初期からの活動拠点であった大阪・南堀江のライブスペースVedette Boiteでファンクラブ限定ライブ「Hotel Estrella -Especia-」を行い、5人での活動に幕を下ろした。

東京での現体制ラストライブとなった「Hotel Estrella -Check out-」は昼夜2公演が実施され、5人はどちらの公演もほぼノンストップのパフォーマンスを展開した。夜公演では冒頭、彼女たちとこれまで何度も共演してきたラッパーのナンブヒトシがゲストで登場し、「ナイトフライ」と「Good Times」の2曲でコラボレーション。ナンブは「思い出にすんなよ、忘れられない傷跡残してやっから。今日はパーティだ！」「会社が責任持ってくれっから、今日はこのハコ全部ぶっ壊そうぜ！」とペシスト（Especiaファンの総称）を煽り、「Good Times」では脇田を除く4人がステージを飛び出して客席で歌った。

2曲を終えると、5人はナンブとともに横一列に並び「以上、Especiaでした！」と挨拶すると、そのままステージを去ってしまう。客席からは「金返せ！ 金返せ！」と野次が上がり、その声は徐々に「アンコール！ アンコール！」へと変わった。改めてステージに現れたEspeciaはここからラストまで、MCも水分補給もせず、およそ2時間におよぶパフォーマンスを繰り広げた。初期のナンバーから2月24日に発売されたばかりの現体制ラストアルバム「CARTA」までの幅広い楽曲が披露され、ラストの「We are Especia ～泣きながらダンシング～」ではキャノン砲から5色のテープが発射。現メンバーで行う最後の東京公演ながら5人は最後まで感傷にひたることなく、「以上、Especiaでした！ ありがとうございました！」と笑顔でステージをあとにした。

翌日のファンクラブ公演「Hotel Estrella -Especia-」では同じくノンストップでライブが行われたあと、アンコールでは川嶋あい、井上苑子、プールイ（LUI FRONTiC 赤羽JAPAN）、加賀谷はつみ、ONIGAWARA、SAWA、lyrical school、ミズタマリ、Negiccoからのビデオメッセージが上映された。また卒業する3人には花束が贈られ、思わず号泣してしまうメンバーの姿も。この模様は動画配信サイトSHOWROOMを通じて生中継され、全国のペシストが5人のラストステージを見守った。

三ノ宮、三瀬、脇田はこの公演をもってグループ卒業となったが、3人は3月29日にリリースされるNegiccoのニューシングル「矛盾、はじめました。」のミュージックビデオにそろってゲスト出演している。

※記事初出時、一部曲名の表記に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。