音楽ナタリー

総勢154組出演「TOKYO IDOL FESTIVAL 2015」終幕

469

「GRAND FINALE」の様子。

「GRAND FINALE」の様子。

8月1日と2日に東京・お台場青海地区にて国内最大級のアイドルフェス「TOKYO IDOL FESTIVAL 2015」(以下TIF)が開催された。

2010年のスタート以来6度目となる今夏の「TIF」には、大小9つのステージに過去最多となる計154組のアイドルが出演。2日間でのべ5万1481人という来場者数を記録した。

8月1日

2日間のうち最初のステージとなったのはSMILE GARDENでのラジオ体操。アイドリング!!!12号の河村唯、15号の朝日奈央、17号の三宅ひとみの3人がミライスカート、SiAM&POPTUNe、フラップガールズスクール、ななのん、アリスインアリスのメンバーを引き連れて登場し、朝早くから会場に集まった観客たちとラジオ体操を行った。オープニングを経て同ステージに現れたのはCheeky Parade。彼女たちはパワフルなパフォーマンスでフィールドを大いに沸かせた。

メイン会場となるHOT STAGEのトップバッターを務めたでんぱ組.incは超満員の会場で「でんぱれーどJAPAN」「Future Diver」「おつかれサマー!」など人気曲を6曲熱唱。HEAT GARAGEに登場したSKE48は「1!2!3!4! ヨロシク!」「ごめんね、SUMMER」「パレオはエメラルド」といった人気のナンバーを惜しみなく連発し、息の合ったパフォーマンスで観客の視線を引き込んでいく。8月末のグループ卒業が決定している松井玲奈にとってはこれが最初で最後の「TIF」のステージとなったが、大のアイドル好きでこれまでにも観客としてお忍びで参加していた彼女は「来年もお客さんとして来ます!」と笑顔で語った。

湾岸スタジオ内に設営されたDOLL FACTORYでは、さくら学院の部活動ユニットが今年度初のパフォーマンスを披露。吉田爽葉香が加入した「購買部」、山出愛子、岡崎百々子、日高麻鈴からなる「クッキング部 ミニパティ」の2組が元気いっぱいのダンスと歌でオーディエンスを魅了した。なお2日目のSMILE GARDENでは大賀咲希、黒澤美澪奈、麻生真彩からなる「帰宅部 sleepiece」もお披露目された。事前に行われた「メインステージ争奪LIVE!!」で優勝し、念願のHOT STAGEに登場したアイドルネッサンスは、デビュー曲の「17才」や最新シングル「夏の決心」の表題曲などを歌唱。レーベルの先輩でもあるアイドリング!!!14号の酒井瞳がサプライズで登場し、「ずっと見守ってたけど、ライブを観てたらやべえなって思った。私のアイドル生活は残り3カ月だけど、ライバルとしてみんなのことを観ていこうと思います!」とアイドルネッサンスにエールを送ると、7人は驚きつつも大喜びしていた。

私立恵比寿中学の研究生ユニットとして誕生した桜エビ~ずは、この日が正真正銘の初ステージ。SMILE GARDENで初々しいパフォーマンスを見せたあとはSKY STAGEへと移動し、エビ中のナンバー「えびぞりダイアモンド!!」のカバーを披露した。昼下がりのSMILE GARDENにはプールイ率いるプールイ パラレルJAPANが登場。彼女たちはBiSのキラーチューン「nerve」を披露してオーディエンスを熱狂させ、「プールイ パラレルJAPAN、解散だー!」と残してステージを去った。

アップアップガールズ(仮)吉川友チャオ ベッラ チンクエッティの3組からなる「チーム・負けん気」のステージは事前に彼女たちの大先輩でもある矢口真理が登場するとアナウンスされ、彼女をひと目見ようとHOT STAGEは超満員に。矢口は「私が活動してた頃はこんなに大きなアイドルイベントはなかったからビックリです」とステージに立った感想を述べ、吉川は「今日の私の衣装は『TIF』のためにおろした新衣装です。テーマは“野獣”ってことで肉食女子の矢口さんと一緒ですね!」と爆弾発言をして会場を盛り上げる。そして矢口とチーム・負けん気はモーニング娘。の「恋愛レボリューション21」を歌い上げ、HOT STAGEをさらに熱くさせた。

PASSPO☆風男塾のコラボステージでは、PASSPO☆の7人がTシャツとハーフパンツの男装姿で登場。それぞれのグループのカバー曲を披露したほか、PASSPO☆の根岸愛と森詩織が風男塾に“留学”しての「チェンメン天国」、さらに風男塾の青明寺浦正と愛刃健水がPASSPO☆との“フライト”で「LA LA LOVE TRAIN ~恋の片道切符~」を歌ったりとスペシャルな共演も行われた。今年で“開校”5周年を迎えたさくら学院はSKY STAGEに登場し、卒業生への思いを込めて「マシュマロ色の君と」や「message」など初期から歌い継いできたナンバーを歌唱。DOLL FACTORYでは乙女新党とDIANNA☆SWEETが、乙女新党の楽曲「2学期デビュー大作戦!!」などで、この日限りのコラボを展開した。

夕方のSMILE GARDENでは吉田凜音、高橋麻里(Dorothy Little Happy)ら歌唱力に定評のある面々がアコースティック演奏をバックにDREAMS COME TRUEの「うれしい!楽しい!大好き!」などをカバーする。9月にメンバー全員がグループを卒業することが決定しており、今回が最後の「TIF」参戦となったしず風&絆~KIZUNA~のSMILE GARDENでのステージには大勢のファンが集結。白鳥美海は「『TIF』には1年目からずっと出演させていただきました。『TIF』は私たちのお客さんが2、3人しかいない頃から一緒にやってきた、すごく思い入れのあるイベントです。最後にSMILE GARDENでライブができて本当にうれしい。今まで本当にありがとうございました」と涙ながらに語った。この日で杉野静香が卒業するdropはDOLL FACTORYで現体制ラストのパフォーマンスを披露。杉野は目を赤くしながら「今まで応援してくださった皆さん、本当にありがとうございました。明日からは新しいdropが始まるので、これからも応援よろしくお願いします」とファンにメッセージを送った。

初日のHOT STAGEのトリは、2010年の初回開催から毎年「TIF」に出演しているPASSPO☆。7人体制になって初の「TIF」で、彼女たちは「少女飛行」や「Pretty Lie」「HONEY DISH」「いたずらRock'n'Roll」など新旧の人気曲を織り交ぜたセットリストでオーディエンスをヒートアップさせていく。MCでは根岸愛が「毎年皆さんにこの場で会えることは幸せなことだと改めて感じています。だからこそPASSPO☆はこれからも『TIF』に立ち続けたいと思っています!」と宣言した。HEAT GARAGEのトリを務めたのは、しず風&絆~KIZUNA~やPASSPO☆と同じく「TIF」皆勤賞のバニラビーンズ。「私たちがトリなんて」と恐縮した様子の2人だったが、アイドルシーンをまとめるお姉さん的存在の彼女たちに、満員の観客から惜しみない拍手が送られた。

8月2日

2日目のSMILE GARDENはDJダイノジのオープニングDJで幕を開けた。恒例のラジオ体操を挟み、ステージにはダイノジ大谷ノブ彦いわく「℃-uteの岡井(千聖)ちゃんが今もっとも嫉妬しているグループ」こぶしファクトリーがスタンバイ。朝からパワフルなパフォーマンスでSMILE GARDENを盛り上げた。HOT STAGEのトップバッターには2年連続出場のHKT48が選抜メンバー16人で登場。指原莉乃の「よっしゃいくぞー!」のかけ声とともに「桜、みんなで食べた」で熱狂的なライブは開幕し、「イビサガール」「ONLY YOU」などの人気ナンバーを畳みかけていった。MCでは最年少11歳でドラフト研究生の今村麻莉愛が自己紹介し会場を沸かせる。すると指原は「今日は日本中から屈指のロリコンたちが集まっているからね!」とアシストし、続けて今村も「最高です!」と喜びを言葉にした。

HEAT GARAGEではSilent Sirenが、PASSPO☆をゲストに招いてパフォーマンス。ゆかるんはPASSPO☆とそろいの衣装を着用して「マテリアルGirl」を一緒に踊り、会場を大いに盛り上げた。SKY STAGEのオープニングを飾ったアップアップガールズ(仮)は、振り付けを担当している竹中夏海のリクエストだという「End Of The Season」でライブを開始する。その後7人は「夏はやっぱり水着でしょ!」と衣装を脱ぎ捨て、鍛えあげたボディを見せつけながら「アップアップタイフーン」などを披露した。

HOT STAGEにて行われた今年の「ミスiD」ステージは、「ミスiD2015」グランプリの金子理江、「ミスiD2015」入賞の黒宮れい、女装パフォーマーのレディ・ビアードの3人からなるLADYBABYや、ジュネス☆プリンセス、Maison book girl、プティパ -petit pas!-といったアイドルたちのライブからスタート。また今年5月に肺がんのため逝去した丸山夏鈴のスペシャルステージとして、彼女の生前の映像が上映される中、代表曲「Eternal Summer」が会場に鳴り響いた。さらにみきちゅは10月24日に東京・clubasiaで開催するワンマンライブをもって活動休止することを発表し、オーディエンスを驚かせた。

2日目のさくら学院はHOT STAGEに登場し、「FLY AWAY」でライブを開始。彼女たちの初ステージとなった、2010年の「TIF」でお披露目された「夢に向かって」を歌う前に、生徒会長の磯野莉音は「卒業していった先輩方や応援してくださる父兄さんとの思い出がたくさん詰まった曲。後輩たちにも大事に歌い継いでいってほしいなと思っています」と力強く語った。続いてHOT STAGEに出演したのはさくら学院初代生徒会長で、ソロ名義では「TIF」初出演となる武藤彩未。彼女は1曲目の「宙」をワンコーラス歌ったところで「はじめまして、武藤彩未です!よろしくお願いします!」と挨拶を挟み、伸びやかな歌声を響かせる。さらに最新アルバム「I-POP」より「パラレルワールド」や「OWARI WA HAJIMARI」などを堂々と歌い上げオーディエンスを圧倒した。

秋にメンバー全員の卒業が決定し、今年が最後の「TIF」となるアイドリング!!!は、HOT STAGEのトリとしてステージへ。超満員の観客を前に「Shine On」「SHA KA LA KA PARTY」の2連発でライブをスタートさせると、橘ゆりかは「私たちにとっても『TIF』最後のステージですし、ファン様にとっても最後のステージだと思うので、最後の最後まで声を枯らして楽しんで行ってください!」と述べる。そしてライブは「百花繚乱アイドリング!!!」「プールサイド大作戦」と順調に盛り上がるも、ここで曲順が急遽変わるというハプニングが起き、新曲の「Cheering You!!!」を歌うことに。尾島知佳は「最後の最後までアイドリング!!!はハプニングだな(笑)」とピンチを笑いに変えてみせた。1年目から八面六臂の活躍で「TIF」を牽引してきた彼女たちは、惜しみない拍手と大歓声の中で「TIF」のラストステージを終えた。

アイドリング!!!のパフォーマンスのあとは、今年の「TIF」出演者たちが集うGRAND FINALEへ。まずはこの日ほかのステージで行われたコラボライブのアンコールとして、アイドルネッサンスとつりビット、Dorothy Little Happyとアフィリア・サーガベイビーレイズJAPANとアイドリング!!!がレアなライブを披露した。その後は多くの出演アイドルがステージに上がり、アイドリング!!!の代表曲「『職業:アイドル。』」を全員で熱唱。そして2日間の感想を突然ムチャぶりされた橋本瑠果(アイドリング!!!)が「たくさんの方がライブを盛り上がってくれて、皆さんと1つになれた気がしました。本当にありがとうございました!」と感謝の言葉を述べ、最後は全員による「TOKYO IDOL FFESTIVAL!」のかけ声で締めくくられた。

SMILE GARDENの大トリに抜擢されたNegiccoは「トリプル!WONDERLAND」でライブの口火を切ると人気曲を畳みかけ、「圧倒的なスタイル」ではフィールド全体に壮大なラインダンスの列が発生する圧巻の光景を作り上げた。会場が一体感に包まれたれたところで投下されたのは、この光景をそのまま歌ったかのような「ときめきのヘッドライナー」。3人は終始うれしそうな笑顔を見せながらイベントの大トリを堂々と務め上げた。Negiccoのパフォーマンスが終わったあと、ステージでは「IDOL SUMMER JAMBOREE ENCORE」と銘打ったアンコールが実施された。ここにはさんみゅ~、LinQ、アフィリア・サーガ、風男塾、アイドリング!!!、アップアップガールズ(仮)、Dorothy Little Happyが登場し、「LOVEマシーン」や「夏祭り」などを大合唱。そして最後にB'z「ultra soul」を熱唱して、「TOKYO IDOL FESTIVAL 2015」の幕を下ろした。

※文中▽はすべて白抜きハートマーク
※日高麻鈴の「高」ははしご高が正式表記

音楽ナタリーをフォロー