渋谷慶一郎×初音ミクのボカロオペラが中国初上陸、会場は巨大アリーナ

渋谷慶一郎＋初音ミクによるボーカロイドオペラ「THE END」が、10月17日に中国の上海大舞台（Shanghai Grand Stage）にて上演されることが決定した。

この上海公演は「中国上海国際芸術祭」からの熱烈なオファーにより実現したもの。芸術祭関係者は2013年に東京公演が行われたときから「THE END」に注目していたとのことで、東京公演の共同制作者でもある東京・Bunkamuraオーチャードホールの仲介により上海での上演が決定した。

「中国上海国際芸術祭」は中国で唯一の国家規模で行われる総合国際芸術フェスティバル。1999年から毎年秋に実施され、年間を通じて注目度が高い演目の公演が行われる。今回の「THE END」公演は芸術祭のプレイベントのタイミングで行われる。

会場となる上海大舞台はもともと体育館だった直径110m、高さ33mの建物を大胆にリノベーションした円形ホール。これまでThe Rolling Stonesやボブ・ディラン、カイリー・ミノーグなど世界的なアーティストたちがライブを行ってきた。過去に「THE END」の海外公演が行われたパリ・シャトレ座、アムステルダム・ナショナルオペラ＆バレエといったオーソドックスなオペラハウスとは全く雰囲気が違った巨大空間であるだけに、上海公演はボーカロイドオペラの新たな魅力を示す内容になりそうだ。チケットは本日7月16日より発売開始。

「THE END」は歌手やオーケストラなどの生身の人間が一切登場せず、代わりにボーカロイドがアリアやレチタティーボを担当するオペラ。渋谷慶一郎、evala、YKBXといったアーティストが制作に携わり、6系統7台の高解像度プロジェクターと10.2chのサラウンド音響システムによって上演される。また初音ミクが着用する衣装は、2013年の初演当時ルイ・ヴィトンのアーティスティックディレクターを努めていたマーク・ジェイコブスが担当している。

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