三森すずこ、圧巻演出と恒例サプライズで舞浜に新たな“遊園地"を作り出す

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三森すずこのワンマンライブ「Fun! Fun! Fantasic Funfair!」が、東京ディズニーリゾートのお膝元、千葉・舞浜アンフィシアターで6月27日と28日に開催された。ここでは2日目6月28日公演の模様をレポートする。

三森すずこ「Fun! Fun! Fantasic Funfair!」の様子。(写真提供:ポニーキャニオン)

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三森すずこ「Fun! Fun! Fantasic Funfair!」の様子。(写真提供:ポニーキャニオン)

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4月にリリースされた2ndアルバム「Fantasic Funfair」を引っさげて行われた今回のライブ。この日の三森は移動遊園地を意味する“Funfair”の“支配人”として自身のファン “ミモリアン”を“ファンタジック”な遊園地の世界へと誘う、演劇性の高いステージを展開した。

定刻、客電が落ち、ステージ両サイドの巨大ディスプレイに「一緒に歌って盛り上がってください」「それがこのFantasic Funfairを楽しむための約束」というメッセージが表示されると、客席は大歓声とピンクのペンライトの光に包まれる。その声と光を合図に何色ものリボンが客席めがけて勢いよく噴射される中、オレンジのドレス姿の三森が8人のダンサーとともにステージ中央に登場。高速2ビートナンバーであるアルバムタイトルトラックをパフォーマンスして、“Fantasic Funfair”を華々しく“開園”させた。

三森すずこ(写真提供:ポニーキャニオン)

三森すずこ(写真提供:ポニーキャニオン)[拡大]

ゴールドベースのジャケットに早替えし、2曲目「ときめいてDream」を歌った彼女は「『Fantasic Funfair』の世界を目で耳で全身で味わってもらいたい」「ここは遊園地なんです」と、改めてライブのコンセプトを解説。 “アトラクション”の一環とばかりにアンフィシアターの円形ステージを取り囲むように並ぶ客席のウェーブを誘うと、まさに遊園地のアトラクションを巡るかのように、クルクルと表情を変える“Fantasic Funfair”の世界へとミモリアンたちを再び招き入れる。

「Spinning Stars」のパフォーマンス中、フライングする三森すずこ。(写真提供:ポニーキャニオン)

「Spinning Stars」のパフォーマンス中、フライングする三森すずこ。(写真提供:ポニーキャニオン)[拡大]

三森すずこ(写真提供:ポニーキャニオン)

三森すずこ(写真提供:ポニーキャニオン)[拡大]

ブラスパンク「純情 Da DanDan」ではタキシード姿のダンサー陣とともにハットや椅子やステッキを使ったラインダンスを繰り広げ、そのダンサー陣がアップリフティングなジャイヴに乗せてダンスソロで魅せたのちには、白のドレスシャツにペールグリーンのロングスカートへとまたもお色直しし、フロートに乗り込み客席中央へと進出。超至近距離でストレートなロックチューン「ROLLER COASTER▽」を熱唱してミモリアンを沸かせたかと思えば、レーザー光が飛び交うステージに戻ると、メタリックなジャンプスーツ姿のダンサーたちと80年代テクノポップを思わせる「Traveling Kit」でロボットダンスを披露した。

その後も三森は“遊園地の支配人”にして、ミュージカル女優としてのキャリアもある彼女ならではの演出でステージを彩っていく。「せいいっぱい、つたえたい!」ではピンクの開襟シャツに白のロングスカートという50'sスタイルのダンサーとメリーゴーランドを楽しみ、雷鳴轟く中、始まった「Heart Collection」では、ゴシッキーなドレス姿に再々お色直し。なんとも不気味な洋館を映し出す透過型スクリーンの奥にしつらえられたアンティークチェアに腰掛けて、妖艶にこの曲を歌い上げる。さらにハードなEDMナンバー「Spinning Stars」ではステージ上空へとフライング。そのまま奈落へと降下していくと、今度は純白のドレス姿でせり上がり、星のように瞬く無数の電球に囲まれてラブバラード「ハーモニア」を優しく歌い、その目まぐるしくもドラマチックな演出でミモリアンたちの喝采を集めてみせた。

そしてタイトルとは裏腹に性急なビートとヌケのよいストリングスを聴かせる「ちいさな手と観覧車」と、ブラスとチェンバロの音色がパレードを思わせる、kz(livetune)によるハードダンスチューン「Wonderland Love」にミモリアンたちが熱いコールを送ったところで、“Fantasic Funfair”のすべての“アトラクション”は終了。“支配人”が「みなさんのおかげで最高のライブになりました!」と投げキッスを送ったところで緞帳が下り、文字通り舞台の幕は閉じられた。

三森すずこ(写真提供:ポニーキャニオン)

三森すずこ(写真提供:ポニーキャニオン)[拡大]

しかしまだまだ遊び足りないミモリアンたちがアンコールを要求していると、その声をぶった切るように「夢見る!信じて!未来叶えて!」のイントロが流れ出し、“支配人”ならぬ“三森すずこ”がリメイクライブTシャツ姿で登場。頭上に高々とピースサインを掲げながらこの曲を歌い「ひさびさにしゃべったー!」と、ほぼノーMCで繰り広げてきたライブ本編、“Fantasic Funfair”の様子を振り返る。

まず三森は楽曲の展開に応じてペンライトの色を巧みに切り替え、また映像と光の演出が印象的だった「Heart Collection」ではそのペンライトを消灯するなど、“支配人”とともにこの日のステージを作り上げたミモリアンたちに言及。「ミモリアンのチームワークのよさを感じました」と感謝を伝え、「『純情 Da DanDan』で、ダンサーのみんなと“Theショウ”“Theエンタテインメント”って感じでラインダンスできて楽しかった!」「『ROLLER COASTER▽』でみんなの近くに行ったね!」とそれぞれの“アトラクション”に込めた思いを改めて披露した。そしてアンコールでは過日ミモリアンを対象に実施したライブで聴きたい曲のアンケートをもとにセットリストを構成することを宣言。「タオルを元気いっぱいグルグルしてください!」「次の曲はこれ!」とアンコールを続行した。

のだが、その刹那、2台の巨大ディスプレイが点灯。三森が大ファンだという新日本プロレスのレスラー、矢野通とオカダ・カズチカからのサプライズメッセージが流れ出す。実は6月28日は彼女のバースデー。昨年の同日にも東京・TOKYO DOME CITY HALLでのワンマンライブでサプライズを仕掛けられていた三森は「またやられたよー」と床へとへたり込みながら感極まって涙ぐんでしまった。

三森すずこ「Fun! Fun! Fantasic Funfair!」アンコールの様子。(写真提供:ポニーキャニオン)

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バースデーケーキを手にステージに舞い戻ったダンサー陣に「どうしよう、メイク」「大丈夫? 私」「イケてる?」と照れ隠しの笑顔を浮かべた三森は「クリーミーだなあ」と2口、3口とケーキにフォークを進め「去年に引き続きみんなにお祝いしてもらえるなんて、なんて幸せな人生を送れてるんだろう」とひと言。自らの言葉に気を取り直したか、新日本プロレスに恵みの雨を降らせるという意味を持つオカダのニックネームになぞらえて「でも私は貪欲なので満足しませんよ」「声優界の“レインメーカー”道を突き進んで行こうと思います!」と笑みを浮かべる。そして改めてトライバルな「みんなでイエー☆オーッ!!」でミモリアンとタオルを振り回し「ユニバーページ」を畳みかけて「みんなの最高の笑顔、忘れません!」と、ミモリアンとの“遊園地”での1日と自身のバースデーパーティを締めくくった。

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三森すずこ「Fun! Fun! Fantasic Funfair!」
2015年6月28日 舞浜アンフィシアター セットリスト

01. Fantasic Funfair
02. ときめいてDream
03. 純情 Da DanDan
04. ROLLER COASTER▽
05. Traveling Kit
06. せいいっぱい、つたえたい!
07. Heart Collection
08. Spinning Stars
09. ハーモニア
10. ちいさな手と観覧車
11. Wonderland Love
<アンコール>
12. 夢見る!信じて!未来叶えて!
13. みんなでイエー☆オーッ!!
14. ユニバーページ

※文中▽は白抜きハートマークが正式表記となります。

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エイチ @ech_

三森すずこ、圧巻演出と恒例サプライズで舞浜に新たな“遊園地"を作り出す - 音楽ナタリー http://t.co/ah0A9odTmO 衣装も舞台も素敵だ✨

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