「YOSHIKIはスーパースター」ルース前駐日米国大使が賛辞

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本日4月8日に東京・ホテルニューオータニにて行われた「新経済サミット2015」のゲストスピーカーとしてYOSHIKI(X JAPAN)が登場。前駐日米国大使でありルース・グループCEOのジョン・ルース氏と「グローバルと戦うこと」をテーマにしたディスカッションを行った。

X JAPANとは?

1982年にYOSHIKI(Dr, Piano)とToshl(Vo)を中心に結成される。インディーズで絶大な人気を誇り、1989年にアルバム「BLUE BLOOD」でメジャーシーンに進出する。派手なメイクと衣装に代表される独特のスタイルが大きく注目される一方で、ハイクオリティなヘヴィメタルサウンドと確かな演奏力が高評価を獲得。攻撃的なメタルナンバーとドラマチックなバラードの双方に定評があり、ヴィジュアル系バンドの先駆者的存在としても認知されている。人気絶頂の1997年、ToshIの脱退宣言を機に解散。再結成が熱望されるも翌1998年にHIDEが急逝し復活は絶望視される。しかし2007年10月に突然活動再開を宣言し、復活第1弾となった新曲「I.V.」はハリウッド映画「SAW4」のメインテーマソングに採用された。2008年3月には復活の東京ドームライブを3日間にわたり開催。2009年5月にはSUGIZO(G)が新メンバーとして正式加入した。2010年8月には米の大型ロックフェス「ロラパルーザ」に出演し初の全米ツアーを行ったほか、日産スタジアムでの2DAYSライブも開催。2011年にはヨーロッパ、日本、南米、アジアを回るワールドツアーを、2014年10月にはアメリカ・ニューヨークのMadison Square Gardenでのワンマンライブを成功に収めた。2015年には宮城・石巻 BLUE RESISTANCEで東日本大震災の復興支援チャリティライブを行い、2800万円を超える寄付金を集めた。2017年3月にイギリス・The SSE Arena, Wembley公演を開催し、それと同時にドキュメンタリー映画「We Are X」を公開。5月にYOSHIKIが人工椎間板置換手術を受けたため、7月の日本国内ツアーを急遽アコースティック編成で行った。2018年9月に千葉・幕張メッセ国際展示場1~3ホールでワンマンライブ「X JAPAN Live 日本公演 2018~紅に染まった夜~ Makuhari Messe 3Days」を開催。3日目公演では台風の影響により“無観客ライブ”を敢行し、世界に向けてその模様を生中継した。

YOSHIKI

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YOSHIKI

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YOSHIKIの登場前、X JAPANおよびYOSHIKIが日本を飛び出して海外でも活躍していることを紹介するムービーが上映された。その後ステージに姿を見せたYOSHIKIは「今日はピアノもあるので、ルースさんと対談する前に1曲披露したいと思います」と話してから、ストリングスカルテットを率いて「天皇陛下御即位十年をお祝いする国民祭典」のために制作された奉祝曲「Anniversary」を演奏。楽曲のクライマックスでは腕を突き上げた瞬間にサングラスがはずれてしまい、「気合い入りすぎてサングラス落ちちゃった」と思わずはにかんでいた。

Xジャンプを決めるジョン・ルース氏。

Xジャンプを決めるジョン・ルース氏。[拡大]

ピアノ演奏後、YOSHIKIはルース氏をステージに招き入れる。ルース氏は駐日大使として日本に滞在していた時期にX JAPANのライブを観覧したことがあり、ファンとともにXジャンプを楽しんだと話しつつ、その場でもXジャンプを行って会場を沸かせた。

YOSHIKI

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続くディスカッションではYOSHKIが音楽業界におけるテクノロジーの進化について言及。彼は「音楽業界は今、決してハッピーではない。20年前とすっかり変わりました。50年ほどの間にレコードからCD、そして今は配信がスタンダードになりつつあるが過去の収益を越えるようなストリーミングサービスはまだ実現できていない」と話していた。ルース氏はアーティストであり企業家でもあるYOSHIKIに対してどのような戦略で活動をしているか質問。これについてYOSHIKIは「自分自身をブランディングすることが大切。“YOSHIKI”というキャラクターのブランドを作っているようなもの」と答えた。

ジョン・ルース氏とYOSHIKI。

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またルース氏は「YOSHIKIはもう20年近くアメリカで生活しているが、日本ではその前からスーパースターだ。日本におけるボノ(U2)のような存在だと思うし、X JAPANは日本のThe Beatlesと言っても過言ではない」と賞賛。続けてアメリカのニュース番組でYOSHIKIのインタビューを観た際に、「なぜアメリカに来たのか?」という質問に対してYOSHIKIが「なぜしないの?(Why not)」と答えていたことを触れる。これについてYOSHIKIは「本当にタフでなければ手に入らないチャレンジであった」と語ったほか、海外進出する前から海外に比べて日本や自身の音楽が劣っているとは思っておらず、「絶対にうまくいく」と思い続けていたと話した。そして渡米時は英語をあまりうまく話せなかったが、アメリカのスタジオでレコーディングをした際に英語でコミュニケーションが思うように取れなかったため、まずは英語の勉強をひたすら努力したというエピソードを続けて披露した。

Xポーズを決めるジョン・ルース氏、三木谷浩史社長、YOSHIKI。

Xポーズを決めるジョン・ルース氏、三木谷浩史社長、YOSHIKI。[拡大]

イベントの最後にはステージに楽天株式会社の三木谷浩史社長が招かれ、3人でXポーズを決めるなどしてトークを終えた。なおセッション後に行われた会見でYOSHIKIは、つんく♂が自身の声帯を摘出したことについて、「心から応援したいと思いますし、そうやって生きる道があるのは素晴らしいことです。その勇気を僕らがシェアして、みんなで前に進んでいけたらいいなと思ってます」と話していた。

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きなまんなついろはこと @kinamannatsuiro

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