ミュージカル「レッドブック」は、韓国の人気ミュージカル「女神様が見ている」を手がけたハン・ジョンソク(脚本)とイ・ソニョン(作曲)によるオリジナルミュージカル。19世紀のロンドンを舞台に、小説を書くことで自身を表現しているアンナが、社会の偏見と闘いながら“私”の道を見つけていく物語だ。
日本初演版でアンナを演じるのは
上演に向け、咲妃は「『レッドブック』との出逢いは私にとって非常に大きな出来事でした。何故なら私もこの作品に心を救われた一人だからです。幼い頃から変わり者だと言われることが少なくなかった私は“自分は周りの人と違うのかな? 違うことは悪いことなのかな?”と悩んできました。アンナが葛藤し奮闘する姿は、烏滸がましくも自分自身と重なるように思えたのです。降り注ぐ他者からの視線や言葉を受け止めながらアンナがどんな道を選ぶのか……ぜひ劇場で見届けていただきたいです。最後に、この作品を生み出されたハン・ジョンソクさんとイ・ソニョンさんへ心からの敬意を表します」とコメント。
小関は「2026年、『レッドブック』の日本初演にてブラウンを演じさせていただくことになりました。20歳の時にご一緒させていただいていた演出の小林香さんと。そして以前ドラマでの共演もある咲妃みゆさんをはじめとして、強力な方々と一緒に公演を迎えられることがとても嬉しく、楽しみにしています。この作品が持つテーマの一つである『私らしさ』がうごめく、昨今の時代変化の中で、今必要な強いメッセージだなと個人的に感じました。ストーリーも楽曲も美しいです。ぜひ楽しみにしてください。スーツを纏って劇場でお待ちしています」と観客にメッセージを送る。
小林は「女性が文学に名を記すことを許さない社会。女性の声が紙よりも薄いものとして扱われていた時代——それがヴィクトリア朝のロンドンです。『レッドブック』は、その沈黙の底で芽生えた“書く”という行為によって、名も無き女性が、“語られもしない存在”から“自ら物語を書く人間”へと変えていく物語です。この物語は、いまなお私たちに必要とされていますが、同時に、誰もが『自分の言葉で世界を描き直す力』を持っていることを思い出させてもくれます。お客様お一人お一人の胸の奥にある“レッドブック”。その新しいページが、劇場でそっと開きはじめますように」と作品の魅力を語り、桑原は「音楽監督を務めさせていただきます、桑原まこと申します。このチームの一員となれますことを嬉しく思います。『レッドブック』はアンナという女性主人公の物語です。同じ女性として、アンナが立ち向かう姿を見ていると、つい熱くなってしまいます。私が音楽を続けてきた中で、女性だからこその悔しさを感じる日もありました。でもそれ以上に、たくさんの優しさに助けられてきました。その記憶を抱き締めながら、自分らしく作品に向き合います。すでに自宅で口ずさんでしまうほど、可愛らしく大胆で、魅力的な曲ばかり。この音楽たちと毎日を過ごせることも、今からとても楽しみです」と意気込んだ。
公演は来年5月から7月にかけて東京・東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)、大阪・森ノ宮ピロティホール、愛知・御園座で行われる。詳細は今後の発表を待とう。
ミュージカル「レッドブック~私は私を語るひと~」
開催日程・会場
2026年5月〜7月
東京都 東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)、大阪府 森ノ宮ピロティホール、愛知県 御園座
スタッフ
脚本:ハン・ジョンソク
作曲:イ・ソニョン
演出・上演台本・訳詞:
音楽監督:
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ミュージカル「レッドブック」日本初演版に咲妃みゆと小関裕太(コメントあり) https://t.co/ZWbRA3KPkT