2011年に始動した竹生企画は、
舞台演出家・成清圭吾(竹中)の自宅兼稽古場に、疎遠だった旧知の戸張修一郎(生瀬)とその娘・早帆(飯豊)が訪ねるところから物語は始まる。成清のもとで演出助手を務める井岡(戸塚)、一人芝居の稽古をしている女優の真咲(サリngROCK)、隣に住む山野辺(浜野)に怜奈(松浦)、人物たちが登場するたびに、彼らが置かれている状況や立場、それぞれが抱える事情や心情、価値観の違いによる摩擦などが徐々に浮き彫りになり……。
開幕に際し、竹中は「ものすごく緊張しました。でもお客様がとても優しかったです。もうジジイですが、未だに舞台の初日前日はほぼ眠れません。一体誰のために演劇をやるのか……。ずっと普遍的に劇作家を愛する気持ちだけです」、生瀬は「初日が開け、お客様が入って観ていただいて、色々な発見がありましたので、現状に慢心せず千秋楽までよりクオリティーを上げていけるように頑張りたいです」とコメント。倉持は「旗揚げ公演から14年。竹中さん生瀬さんとの関係性やこの間に起きた社会的な出来事も含めて、これだけの年月を経なければ生まれなかった芝居を、その機を逃さず作ることが出来たという思いがあります。さらにこれから本番を重ねることで作品がどうなっていくのか、僕自身楽しみです」と思いを語った。
上演時間は約2時間で、東京公演は11月30日まで。その後、12月に兵庫・広島・熊本・岩手・青森・新潟で上演される。出演者のコメントは以下の通り。
飯豊まりえコメント
初日を無事に迎えることができました。
初日の舞台には、緊張と喜びが入り混じる特別な空気があって、その中でカンパニー全員が、倉持さんの言葉を丁寧に受け取り合いながら呼吸を合わせていけたように感じます。
竹中さん、生瀬さんをはじめ、温かくて頼もしい共演者のみなさん、そして支えてくださるスタッフの方々と一緒に、この作品への愛情をお客様へ届けられるよう、心を込めて演じ続けていきたいと思います。
戸塚純貴コメント
5年後に小惑星の衝突によって地球が滅亡すると発表されてから約2年と重いテーマではありますが、そこには普通の日常があります。
ただ残り3年というだけ、そこに生きる全員の日常を感情の機微を見ていただけますように。
サリngROCKコメント
初日の開演前、生瀬さんと話したあと、まだ台本を開こうとする私に「台本はもう見なくていいから」とお言葉をもらいました。同じ楽屋のまりえちゃん、りょうちゃんと指でグッドサインをしあいました。竹中さんに笑顔で「よろしくお願いします」をもらって、ハマケンさん、J(戸塚くん)に力強い頷きをもらいました。素敵すぎる作品に参加させてもらってます。明日からもめちゃんこ楽しみます!
松浦りょうコメント
この日をずっと心待ちにしていたけれど、少し寂しい気もする。
なぜなら、始まりがあれば終わりがあるから。
そう感じてしまうほど、私にとってかけがえのない作品です。
皆さまにとっても、この観劇がかけがえのないひとときとなりますように。
浜野謙太コメント
今回の脚本が好きすぎて、未だ袖でずっとみんなのお芝居をみちゃいます。緊張感も伝わるし、流石だなぁて思ったり、これからいろんな形に変化してって変態して、これは飽きないと思います。
竹生企画第四弾「マイクロバスと安定」
開催日程・会場
2025年11月8日(土)〜30日(日)
東京都 本多劇場
2025年12月5日(金)〜7日(日)
兵庫県 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
2025年12月10日(水)
広島県 JMSアステールプラザ 大ホール
2025年12月13日(土)
熊本県 市民会館シアーズホーム夢ホール(熊本市民会館)
2025年12月19日(金)
岩手県 トーサイクラシックホール岩手(岩手県民会館) 大ホール
2025年12月21日(日)
岩手県 久慈市文化会館(アンバーホール) 大ホール
2025年12月23日(火)
青森県 リンクステーションホール青森 大ホール
2025年12月27日(土)
新潟県 長岡市立劇場 大ホール
スタッフ
作・演出:
出演
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ステージナタリー @stage_natalie
竹中直人・生瀬勝久による竹生企画、7年半ぶりの公演「マイクロバスと安定」スタート(舞台写真 / コメントあり)
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