開幕に際し、藤井は「ルークとマークはどちらも“古き良きもの”が好きな性格なのですが、その想いを現代の中でどう融合させていくか。“古き良きもの”をどれだけ愛し、それをどう受け入れてもらえるかという部分で、日々試行錯誤を重ねていきます」「観てくださる皆さんの中にも、きっと重なる気持ちや共感できる瞬間があると思います。僕たちが葛藤を乗り越えていく姿を通して、『自分も乗り越えられるかも!』と、そんな気持ちになっていただければいいな」と期待を語り、「このミュージカルショー『THE GIFT』を観て、温かいクリスマスを送っていただければ」と観客に呼びかけた。
大澄は「いわゆるフレッド・アステアやジーン・ケリー世代のダンスを、今の時代に直樹くんや浩大くんが表現するということにとても意味のあることだと感じています。それをただ真似るのではなく、彼らが持っている今の感覚を融合させて、また新しいものを作っていく──。まさにそんな目標をもって2人が取り組んできた“いいもの”が、作品の随所に表れていますので、ぜひお楽しみにしていただけたらと思います」と藤井と中村に対して太鼓判を押す。
菅野は「僕たちからの“贈り物”として、観てくださる方がリボンをほどいた瞬間に『なんかいいな』と思ってもらえるような終幕になっていると思いますので、そういったところを楽しみに観ていただけたらと思います」と述べ、舞台上でアイススケートを始める演出については「たまたま僕がアイスショーの演出をしていたこともあり、『何かできないかな』と考えて、今回実現することができました。ぜひ、その部分も楽しんでいただけたら嬉しいです」とアピールした。
上演時間は約1時間55分。東京公演は11月21日までで、その後、28日から30日まで大阪・サンケイホールブリーゼでも上演される。
藤井直樹コメント
ルークとマークはどちらも“古き良きもの”が好きな性格なのですが、その想いを現代の中でどう融合させていくか。“古き良きもの”をどれだけ愛し、それをどう受け入れてもらえるかという部分で、日々試行錯誤を重ねていきます。そんな中で多くの人と出会い、さまざまな経験を通して成長していく物語に、ぜひ注目していただければと思います。
そして今回の稽古では、本当にたくさんのことを学びました。特に菅野こうめいさんから、セリフのピッチやスピード感についてアドバイスをいただき、最初は悩むことも多かったのですが、稽古を重ねるうちに少しずつ感情とリンクしていく感覚がつかめてきました。
浩大くんとセリフを合わせながら新しい発見もあり、苦戦しながらも、今はしっかりとルークをつかめてきた手応えを感じています。
物語は、ルークとマークのさまざまな葛藤を通して進んでいきます。観てくださる皆さんの中にも、きっと重なる気持ちや共感できる瞬間があると思います。僕たちが葛藤を乗り越えていく姿を通して、「自分も乗り越えられるかも!」と、そんな気持ちになっていただければいいなと思っております。
クリスマス前ではありますが、このミュージカルショー「THE GIFT」を観て、温かいクリスマスを送っていただければなと思います。ぜひお楽しみにしていてください!
中村浩大(SpeciaL)コメント
マークはすごくおちゃらけた部分があって、明るくてポジティブなタイプです。
普段の自分とはちょっと真逆というか、僕はどちらかというとおとなしい方なので、演じる上ではしっかり役作りが必要だなと感じました。稽古を重ねる中で、演出の菅野こうめいさんから「もっとやれるよ」といった前向きな言葉や、細やかなアドバイスをたくさんいただいて、「なかなか褒めてもらえないな」と思うこともあったんですが(笑)、それが逆に「もっとやってやるぞ!」という気持ちにつながりました。(大澄)賢也さんや(菅野)こうめいさんから前向きな言葉をかけていただき、日々成長を感じながら稽古を重ねてきました。そして昨日、初めて「良くなったよ」と褒めていただけたので、自信を持ってマークを演じられるように本番に臨みたいと思います。
小南満佑子コメント
エリエルは、マークとルークと同じ学校の出身で、ミュージカルが大好きで、ブロードウェイのショーが大好きな女の子です。実際にブロードウェイのショーで活躍しているんですが、彼らからも刺激を受けながら、前向きに頑張っている明るい女の子でもあります。
私は、4歳からクラシックバレエやジャズダンスを続けてきましたが、踊る作品に出演する機会はあまり多くなかったので、今回この舞台で踊れることがとても嬉しいです。
大澄賢也さんや藤林美沙さん、本間憲一さんといった振付師の方が付けてくださったダンスシーンはどれも華やかで素敵です! 大好きなシアタージャズを踊れること、そして10代の頃から尊敬している賢也さんとデュエットダンスが踊れることが本当に光栄です。そんな幸せを嚙みしめながら毎回稽古をさせていただいておりました。一足早いクリスマスをみんなで作っていきたいと思いますので、ぜひご期待ください。
大澄賢也コメント
ミュージカル、そしてシアターダンスを知り尽くしたバーンスタイン教授を演じます。 “古き良き”と言っておりますが、“古き”の代表ですね。おじさんです(笑)。
私自身、40年以上踊り続けてきて、いろんなスタイルが新しくなる中で、いわゆるフレッド・アステアやジーン・ケリー世代のダンスを、今の時代に直樹くんや浩大くんが表現するということにとても意味のあることだと感じています。それをただ真似るのではなく、彼らが持っている今の感覚を融合させて、また新しいものを作っていく──。まさにそんな目標をもって2人が取り組んできた“いいもの”が、作品の随所に表れていますので、ぜひお楽しみにしていただけたらと思います。
今回振付も担当させていただき、ミュージカルの“ゴールドスタイル”という伝統を、これから二人はいろんなミュージカルに出ていくと思うんです。そのベースになるというものは、ブロードウェイでもウエストエンドでもそこをすごく大事にしているので、ぼくもまだ学ぶ途中ではありますが、次の世代に伝えていくということが、使命なのかなと思いながら、今回、菅野こうめいさんにお声がけいただき、この作品を共に創ることができて本当に幸せです。そして、稽古期間中に60歳の誕生日を迎え、赤いちゃんちゃんこを着て共演者の皆さんにお祝いしていただいたことが一生の思い出になりました(笑)。自分にとって“還暦=ザ・ギフト”と言えるほど、記念すべき作品になったと感じています。
菅野こうめいコメント
この作品のテーマは、「古臭いは新しい」がキーワードになっています。
これは決して僕の自虐ではなく、昨日衣裳を着ての舞台稽古をやっていたときに、「自分のキャリアはどこから始まったんだろう」と考えてみたら、45年前、ショーガールのアシスタントディレクターとして関わったのが最初でした。この衣裳の小南さんと大澄さんを見ていたら、まるで木の実ナナさんや細川俊之さんを相手に舞台稽古をやっているみたいな、そんな気持ちになり、その頃のことを思い出しました。そして懐かしさと同時に、これを今、藤井くんや中村くんたちがやっていることがすごく大切なことなんだと感じました。
「古いものは新しい」と感じてくれるのは、このミュージカルを通して、僕たちからの“贈り物”として、観てくださる方がリボンをほどいた瞬間に「なんかいいな」と思ってもらえるような終幕になっていると思いますので、そういったところを楽しみに観ていただけたらと思います。あと、おそらく皆さん驚かれると思うんですが……突然アイススケートのシーンが始まったりします。舞台の上でアイススケートを披露する機会はなかなかないと思うんですが、たまたま僕がアイスショーの演出をしていたこともあり、「何かできないかな」と考えて、今回それを実現することができました。ぜひ、その部分も楽しんでいただけたら嬉しいです。
ミュージカルショー「THE GIFT」
開催日程・会場
2025年11月8日(土)〜21日(金)
東京都 I'M A SHOW
2025年11月28日(金)〜30日(日)
大阪府 サンケイホールブリーゼ
スタッフ
作・構成・演出:
音楽:大嶋吾郎
振付:
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