強くたくましく美しく“生き抜く”、柚希礼音・愛希れいか出演「マタ・ハリ」開幕

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ミュージカル「マタ・ハリ」が、本日10月1日に東京・東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)で開幕。これに先駆け昨日9月30日に囲み会見が行われた。

ミュージカル「マタ・ハリ」出演者。左から廣瀬友祐、愛希れいか、柚希礼音、加藤和樹、甲斐翔真。

ミュージカル「マタ・ハリ」出演者。左から廣瀬友祐、愛希れいか、柚希礼音、加藤和樹、甲斐翔真。

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本作は、第一次世界大戦中にスパイ容疑で処刑されたダンサー、マタ・ハリの数奇な半生を描いたミュージカル。アイヴァン・メンチェルの脚本、フランク・ワイルドホーンの作曲、ジャック・マーフィーの歌詞により、2016年に韓国で初演された。日本で3度目の上演となる今回は、過去公演に続き、石丸さち子が訳詞・翻訳・演出を担う。

ミュージカル「マタ・ハリ」囲み会見より。左からフランク・ワイルドホーン、廣瀬友祐、愛希れいか、柚希礼音、加藤和樹、甲斐翔真、石丸さち子。

ミュージカル「マタ・ハリ」囲み会見より。左からフランク・ワイルドホーン、廣瀬友祐、愛希れいか、柚希礼音、加藤和樹、甲斐翔真、石丸さち子。 [拡大]

会見には石丸、ワイルドホーンのほか、マタ・ハリ役の柚希礼音愛希れいか、フランス諜報局のラドゥー、マタ・ハリと恋に落ちる戦闘機パイロットのアルマンという2役を務める加藤和樹、ラドゥー役の廣瀬友祐、アルマン役の甲斐翔真が出席した。柚希は2021年の再演が、新型コロナウイルスの影響で一部中止となって以来、もう1度本作に出演することが念願だったことを明かす。3度目のマタ・ハリ役となる今回、柚希は「生き延びるためだったら何でもやりました」というセリフを心に置いて稽古してきたそうで、「マタが想像を絶する時代を生きたことを想像し、そこに自分自身の人生も重ねながら、マタとして強くたくましく美しく生き延びる。そして最後に『人生は素晴らしいな』と思えたら」と語った。

柚希礼音

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2度目の出演となる愛希は「自分ができることはすべてお稽古場でやったつもり。お客様に最高の舞台を届けたい」と言葉に力を込め、「アンナの『生き抜いてこそマタ・ハリでしょ』というセリフのように、マタ・ハリとして生き抜くことを大切にしています。フランクさんの素晴らしい楽曲を歌いこなす難しさもありますが、くじけず挑んできました。お客様にも、この作品を観て勇気を持ってもらえたら」と観客に呼びかけた。

愛希れいか

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初演でラドゥー / アルマン、再演でラドゥーのみを演じ、今回約7年ぶりにアルマン役を担う加藤は「“がんばらない”ことを目指し、相手から感情を受け取り、共有するというお芝居の基本を大切に演じています」と話し、「さち子さんの愛と情熱が込められた演出を受け、この作品が持つエネルギーをみんなで身体にしみ込ませてきました。誰1人欠けずに完走できたら」と気合い十分。

加藤和樹

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初出演の廣瀬は「自分が思う人間らしさを失わず、ラドゥーとして生きられたら」と言い、「俳優としても1人の男性としても、さまざまな気持ちになる作品。昨日フランクが『この公演を1回しか観られないお客さんもいるかもしれない』と話していました。1公演、1公演に命懸けで臨みたい」とコメント。

廣瀬友祐

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同じく初参加の甲斐は、過去に本作を観劇したことを振り返りつつ「夢の舞台に立てるのが楽しみ」と顔を輝かせる。甲斐は本作が第一次世界大戦を背景としていることに触れて「時代への向き合い方を意識したい」と述べ、「本作の登場人物たちは生きるために闘っていて、歌いながら背筋が伸びる気持ちになることがある。アルマンに甲斐翔真を育ててもらえたら」と言葉に力を込めた。

甲斐翔真

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「『マタ・ハリ』という作品を愛し抜いてきた」と言う石丸は「マタ・ハリの生き様が本作の魅力。生い立ちを隠して生きてきた彼女が、アルマンと出会うことで自分らしく生きようとする瞬間が、多くのお客様の胸に響くのでは」と話し、「人々の生き抜く力を描いた物語が、フランクさんの雄大でミュージカルらしい楽曲に支えられている。新たに観ていただけるお客様にこの素晴らしさを伝えたい」と思いを込めた。

石丸さち子

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ワイルドホーンは「こんなに美しい人たちが舞台にそろうのを見たことがありますか? たくさん写真を撮ってほしい」と記者に呼びかけて笑いを誘う。マタ・ハリという人物についてワイルドホーンは「マドンナやレディ・ガガの前に、マタ・ハリがいました。彼女は時代の先駆者と言っても良い」と述べ、「マタ・ハリの演劇的でドラマチックな人生を音楽に込めました。情熱を届けてくれるキャストがそろっているので、お客様もこのパッションを感じられるはず」と出来栄えに自信をのぞかせた。

フランク・ワイルドホーン

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上演時間は休憩25分を含む約3時間5分。東京公演は本日10月1日から14日まで東京・東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)にて。本作はその後、20日から26日まで大阪・梅田芸術劇場 メインホール、11月1日から3日まで福岡・博多座でも上演される。

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ミュージカル「マタ・ハリ」

開催日程・会場

2025年10月1日(水)〜14日(火)
東京都 東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)

2025年10月20日(月)〜26日(日)
大阪府 梅田芸術劇場 メインホール

2025年11月1日(土)〜3日(月・祝)
福岡県 博多座

スタッフ

脚本:アイヴァン・メンチェル
作曲:フランク・ワイルドホーン
歌詞:ジャック・マーフィー
オリジナル編曲・オーケストレーション:ジェイソン・ホーランド
訳詞・翻訳・演出:石丸さち子

出演

マタ・ハリ:柚希礼音 / 愛希れいか
ラドゥー / アルマン:加藤和樹
ラドゥー:廣瀬友祐
アルマン:甲斐翔真
ヴォン・ビッシング:神尾佑
アンナ:春風ひとみ
パンルヴェ:中山昇
ピエール:長江崚行
キャサリン:青山郁代
コリフェ(ファーストダンサー):三井聡
井口大地 / 石井雅登 / 尾川詩帆 / 尾関晃輔 / 伽藍琳 / 木暮真一郎 / 坂口杏奈 / 佐々木淳平 / 高倉理子 / 花陽みく / 晴音アキ / 福本鴻介 / 森山大輔 / 山田美貴

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