本作は、第一次世界大戦中にスパイ容疑で処刑されたダンサー、マタ・ハリの数奇な半生を描いたミュージカル。アイヴァン・メンチェルの脚本、
会見には石丸、ワイルドホーンのほか、マタ・ハリ役の
2度目の出演となる愛希は「自分ができることはすべてお稽古場でやったつもり。お客様に最高の舞台を届けたい」と言葉に力を込め、「アンナの『生き抜いてこそマタ・ハリでしょ』というセリフのように、マタ・ハリとして生き抜くことを大切にしています。フランクさんの素晴らしい楽曲を歌いこなす難しさもありますが、くじけず挑んできました。お客様にも、この作品を観て勇気を持ってもらえたら」と観客に呼びかけた。
初演でラドゥー / アルマン、再演でラドゥーのみを演じ、今回約7年ぶりにアルマン役を担う加藤は「“がんばらない”ことを目指し、相手から感情を受け取り、共有するというお芝居の基本を大切に演じています」と話し、「さち子さんの愛と情熱が込められた演出を受け、この作品が持つエネルギーをみんなで身体にしみ込ませてきました。誰1人欠けずに完走できたら」と気合い十分。
初出演の廣瀬は「自分が思う人間らしさを失わず、ラドゥーとして生きられたら」と言い、「俳優としても1人の男性としても、さまざまな気持ちになる作品。昨日フランクが『この公演を1回しか観られないお客さんもいるかもしれない』と話していました。1公演、1公演に命懸けで臨みたい」とコメント。
同じく初参加の甲斐は、過去に本作を観劇したことを振り返りつつ「夢の舞台に立てるのが楽しみ」と顔を輝かせる。甲斐は本作が第一次世界大戦を背景としていることに触れて「時代への向き合い方を意識したい」と述べ、「本作の登場人物たちは生きるために闘っていて、歌いながら背筋が伸びる気持ちになることがある。アルマンに甲斐翔真を育ててもらえたら」と言葉に力を込めた。
「『マタ・ハリ』という作品を愛し抜いてきた」と言う石丸は「マタ・ハリの生き様が本作の魅力。生い立ちを隠して生きてきた彼女が、アルマンと出会うことで自分らしく生きようとする瞬間が、多くのお客様の胸に響くのでは」と話し、「人々の生き抜く力を描いた物語が、フランクさんの雄大でミュージカルらしい楽曲に支えられている。新たに観ていただけるお客様にこの素晴らしさを伝えたい」と思いを込めた。
ワイルドホーンは「こんなに美しい人たちが舞台にそろうのを見たことがありますか? たくさん写真を撮ってほしい」と記者に呼びかけて笑いを誘う。マタ・ハリという人物についてワイルドホーンは「マドンナやレディ・ガガの前に、マタ・ハリがいました。彼女は時代の先駆者と言っても良い」と述べ、「マタ・ハリの演劇的でドラマチックな人生を音楽に込めました。情熱を届けてくれるキャストがそろっているので、お客様もこのパッションを感じられるはず」と出来栄えに自信をのぞかせた。
上演時間は休憩25分を含む約3時間5分。東京公演は本日10月1日から14日まで東京・東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)にて。本作はその後、20日から26日まで大阪・梅田芸術劇場 メインホール、11月1日から3日まで福岡・博多座でも上演される。
ミュージカル「マタ・ハリ」
開催日程・会場
2025年10月1日(水)〜14日(火)
東京都 東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)
2025年10月20日(月)〜26日(日)
大阪府 梅田芸術劇場 メインホール
2025年11月1日(土)〜3日(月・祝)
福岡県 博多座
スタッフ
脚本:アイヴァン・メンチェル
作曲:
歌詞:ジャック・マーフィー
オリジナル編曲・オーケストレーション:ジェイソン・ホーランド
訳詞・翻訳・演出:
出演
マタ・ハリ:
ラドゥー / アルマン:
ラドゥー:
アルマン:
ヴォン・ビッシング:
アンナ:
パンルヴェ:
ピエール:
キャサリン:
コリフェ(ファーストダンサー):三井聡
井口大地 /
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