演出家ロバート・ウィルソン死去、「浜辺のアインシュタイン」ほか前衛舞台芸術の巨匠

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演出家・ビジュアルアーティスト・劇作家のロバート・ウィルソンが、昨日7月31日に病のため83歳で死去した。

ロバート・ウィルソン©Yiorgos Kaplanidis

ロバート・ウィルソン©Yiorgos Kaplanidis

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ウィルソンは1941年、アメリカ・テキサス生まれ。演劇やオペラをはじめとする前衛的な作品を数々発表し、実験演劇の巨匠、視覚芸術の革新者として知られる。1976年に作曲家フィリップ・グラスと共作したオペラ「浜辺のアインシュタイン」で脚光を浴びて以降、トム・ウェイツ、ミハイル・バリシニコフ、マーティン・マクドナー、アレン・ギンズバーグ、ローリー・アンダーソン、ティルダ・スウィントン、ジム・ジャームッシュ、レディー・ガガなど、さまざまな芸術家や作家、音楽家たちとコラボレーションを重ねてきた。1991年、アメリカ・ニューヨークに創設した芸術研究所ウォーターミル・センターで芸術監督を務め、若手の育成に関わった。ローレンス・オリヴィエ賞、ヴェネチア・ビエンナーレ金獅子賞など受賞多数、ピュリツァー賞にもノミネートされた。2023年には高松宮殿下記念世界文化賞の演劇・映像部門に選ばれた。

日本では今後、9月12日にウィルソン演出の「蝶々夫人」を収録した「《パリ・オペラ座 IN シネマ 2025/オペラ『蝶々夫人』》」が全国公開されるほか、10月10日よりウィルソンが演出・舞台美術・照明を手がけたイザベル・ユペールの一人芝居「Mary Said What She Said」が東京・東京芸術劇場 プレイハウスで上演される。

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読者の反応

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山本貴愛 / Kie Yamamoto @Kie_Yamamoto228

一度観てみたいと思っていたロバート・ウィルソン、亡くなられたのか、、!ユペールの舞台は観なければいけない。 https://t.co/J2VyClROFQ

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