2015年にアメリカ・ニューヨークのオフブロードウェイで初演された「LAZARUS」は、アーティストの
囲み取材には白井、松岡のほか、
さらに松岡は「死期を悟ったデヴィッド・ボウイが手がけたこの作品は『死は“エンド”ではない』『自分が死ぬとわかっていても希望はある』と教えてくれていると思う。これが、今生きている僕らが日本の皆さんにお伝えすべきことだと思う」「作品を通じて託されたメッセージを魂で叫びたい」と言葉に力を込めた。
豊原は「稽古が始まってから毎日みんなで答えを探して、『見つけた』と思ったらまた手からこぼれて……という作業を繰り返していました。お客様にどのように届くか楽しみ」とコメント。鈴木は「たくさん話し合い、練ってきた。あとはお互いや白井さんを信じて演じるだけです」、小南は「素晴らしい皆様とこの作品の中で生きられることが何より幸せです」とそれぞれ胸中を明かす。
「愛にあふれたカンパニーです。僕は弾けるような愛を表現する役。お客様に深い愛を届けたい」と話す崎山のコメントを、至近距離で見上げて聞いていた松岡は「彼はこの距離で見てもカッコいい! 僕のファンを取られちゃう」と登壇者を笑わせる。また遠山は「舞台セットと映像と照明の融合が素晴らしい。早く皆様に披露したい」と期待を口にした。
「渡部豪太、今回は一切歌唱しません!(笑)」と切り出した渡部が「初めは寂しかったけど、読み合わせで皆さんの歌声を聞いて吹っ切れた。相手役の鈴木瑛美子さんも素晴らしい歌唱力。舞台では歌わないけど、彼女を通して僕の“心の歌”を届けたい」と鈴木に視線を送ると、鈴木は「泣きそうなくらいうれしい! 心を込めて歌います」と答える。また上原は「想像の余地が大きい作品。舞台稽古に入ってようやく白井さんのビジョンを観ることができた。感情の波が押し寄せてくる作品なので、お客様の反応が楽しみ」と期待を述べた。
白井は「高い歌唱力を持つ方々を迎え、とても上質な作品に仕上がった。デヴィッド・ボウイとエンダ・ウォルシュの思いが詰め込まれた作品で、いわゆる“ミュージカル”という領域では語れない舞台だと思う」と言い、松岡については「舞台に向かう真摯な姿勢が素晴らしく、歌唱も含めて作品への理解度がとても高い。デヴィッド・ボウイを尊敬し、その魂を受け継いでくださっていると思います」と称賛。これを聞いた松岡が「白井さんはあまり褒めてくれないからうれしい!」と笑顔を浮かべると、白井は「そんなことないですよ!!」と返し、会見場を和ませた。
会見では、忙しい松岡のために共演者がいろいろなものをプレゼントしたことが明かされる場面も。松岡が、甘酒を送った渡部、のどに良いキャンディや酵素などを渡した上原への感謝を口にする中、鈴木と小南は「私たちは、大きな愛を送りました!!」と手でハートマークを作ってアピールし、会見場を笑いで包んだ。
上演時間は約2時間。神奈川公演は6月14日まで。その後、28・29日に大阪・フェスティバルホールで上演される。
ミュージカル「LAZARUS」
2025年5月31日(土)〜6月14日(土)
神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場 ホール
2025年6月28日(土)・29日(日)
大阪府 フェスティバルホール
スタッフ
脚本:
演出:
音楽:デヴィッド・ボウイ
出演
ダンサー
Nami Monroe / ANRI / KANNA
スウィング
塩顕治 / 加瀬友音
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