戦争によって死する家族と母親の対話を紡ぐ、ブルノ国立劇場ドラマ・カンパニー「母」開幕

ブルノ国立劇場ドラマ・カンパニー「母」が昨日5月28日、東京・新国立劇場 小劇場で開幕した。

「母」は、新国立劇場によるシリーズ「光景―ここから先へと―」のVol.1となる海外招聘公演。初来日となるブルノ国立劇場ドラマ・カンパニーが、2022年4月に初演されたカレル・チャペック作の「母」を上演する。1936年から1939年にかけて起きたスペイン内戦を受けて執筆された本作では、戦争によって夫と5人の息子たちを次々と亡くしていく母親と、亡くなった者たちの対話が、時に悲痛に、時にユーモラスに紡がれる。明日5月30日14:00開演回の終演後にはシアタートーク「母」が実施される。

公演はチェコ語上演、日本語および英語字幕付きとなる。上演時間は約1時間55分で、公演は6月1日まで。

シリーズ「光景―ここから先へと―」Vol.1 海外招聘公演「母」

2025年5月28日（水）～6月1日（日）
東京都 新国立劇場 小劇場

作：カレル・チャペック
演出：シュチェパーン・パーツル
出演：ブルノ国立劇場ドラマ・カンパニー（テレザ・グロスマノヴァー、トマーシュ・シュライ、ロマン・ブルマイエル、マルチン・ヴェセリー、ヴォイチェフ・ブラフタ、ヴィクトル・クズニーク、パヴェル・チェニェク・ヴァツリーク）