「
上演に向けて石原は「この物語は実在する人類学者・森丑之助をモデルにしたフィクションです。森は日本では無名ですが、台湾では多くの人に慕われた人物です。いまも、深い親しみを込めて、森の名前を口にする人に出会うことがあります。森は、台湾における原住民の研究に大きく貢献しましたが、その根底には植民地支配があり、当時の人類学も、植民支配した場所に暮らす人々や先住民を記録するもので、とても差別的な色合いを伴ったものでした。にも関わらず、いまも人々が森を慕う理由が知りたい。それが、この作品を書き始めた最初の理由です」と思いを述べ、「日本の植民地政策は、台湾の近代化に貢献したとよく言われます。当時、首狩りの習慣を持つ原住民は、『野蛮』な民族として、『蕃族』と呼ばれており、彼らの暮らしを近代化させることもまた、植民地支配のお題目のひとつでした。近年、環境問題の深刻化などによって、近代化とはなにかということが問い直されつつあります。そうした中にあって、台湾における日本の植民地政策を見つめ直す作品になればと思っています」と作品への意気込みを語った。
出演者には林次樹、須藤沙耶、劇団青年座の
Pカンパニー 第44回公演「フォルモサ!」 ~シリーズ罪と罰CASE13~
2025年3月13日(木)〜17日(月) ※公演終了
東京都 吉祥寺シアター
スタッフ
出演
林次樹 / 須藤沙耶 /
※65歳以上割、U-25チケットあり。
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keiko ibi @stomatitis777
Pカンパニー『フォルモサ』観劇。日本統治時代の原住民討伐を巡る物語…こんなに気持ちをざわつかせてくれるドラマに久々出会った。知り合いと色々モヤモヤしたね〜と話しながら帰路につく。劇中衝撃を受けたエリ・リャオさんの歌声が素晴らしくCDを買った。楽しみ♪
(お名前誤記にてあげ直しました💦) https://t.co/08QNyAT0x0