EPOCH MAN「我ら宇宙の塵」ロンドンで現地キャスト版を上演、今秋には日本で再演ツアーも

EPOCH MAN「我ら宇宙の塵」のイギリス・ロンドン版が、6・7月にPark Theatre Park200で上演される。併せて、「我ら宇宙の塵」の日本国内ツアーが10・11月に行われることが決定した。

2023年に東京・新宿シアタートップスで初演された「我ら宇宙の塵」は、EPOCH MAN主宰の小沢道成が脚本・演出・美術を手がけ、第31回読売演劇大賞の優秀作品賞、優秀演出家賞、最優秀女優賞に輝いた作品。劇中では、パペットや映像テクノロジーを取り入れながら、死んだ父の行方を探す少年と、その少年の行方を探す母の旅を軸としたストーリーが描かれた。

英語版タイトルに「Our Cosmic Dust」を掲げたロンドン公演は、日本オリジナルスタッフと現地クリエイター・キャストの共同制作による新演出版となる。アソシエイトディレクターをアレクサンドラ・ラターが担う。プレビュー公演は6月2日から5日まで、本公演は6日から7月5日まで行われる。チケットは、日本時間の明日2月14日19:00に一般販売スタート。

また、「我ら宇宙の塵」の再演ツアーは、10月に新宿シアタートップス、11月に大阪、福岡、石川を巡る。池谷のぶえ、渡邊りょう、異儀田夏葉、ぎたろー、小沢といったオリジナルキャストが出演。なお、ツアー公演はEPOCH MANにとって初となる。詳細は続報を待とう。

小沢道成コメント

念願のロンドンでのお芝居づくりです。
文化も環境も言語までもが違うUK版になることで、細かい変更はもちろんのこと、大きく変えたことがあります。
まず、登場人物を日本人だけではない多様な国の人たちの物語にしてみました。日本で生まれたこの演劇が、より多くの世界の方に届けられるよう、現地のキャスト・スタッフとともに新しい創作をしていきます。

Park Theatreという劇場に初めて足を踏み入れた瞬間「ああ、ここだ」とすぐにノートを取り出し、新たな美術デザインを描きました。この劇場は、3方向から舞台を観劇できるという特徴を持つ空間です。日本初演時と同じくLED Displayは使用しますが、3方向からでも楽しめる新たな形状にすることで、襲いかかるような映像効果になるんじゃないかと期待しています。パペットも現地で新たに創作し、アナログとデジタルの融合をUK版として作り直します。

そして、10月からは「我ら宇宙の塵」の日本オリジナルキャスト版での再演、東京・大阪・北九州・金沢とツアーを実施いたします。これまた、より多くの方に観ていただきたい気持ちです。
チケット価格の販売方法案や、バリアフリーにも強い興味があり、物語以外の演劇創作にも取り組んでいく予定です。

なんでしょうか。
いま僕は、生まれた環境や、言語や価値観の違い、そういったものから生まれる境界線について考えてみたいのだと思います。とても大きな壁に挑むことになるのだと実感しています。全ての人と分かり合えることは出来ないのかもしれませんが、それでも知りたいんだと思います。境界線の向こう側にいるのは、同じ地球に生まれた、心というものを持つ同じ人間だということを。