ミュージカル映画「
高畑は、エルファバ役の日本語吹替を担当したことについて「感動でした。(エルファバを演じた)シンシア・エリヴォさんの歌声に魅了されていたので、映像を観ながら声を当てられたことが感慨深かったです。原作のミュージカル『ウィキッド』は長く愛される作品だけあって楽曲が素晴らしく、収録で1日何度聞いたとしても、“なんて良い歌なんだろう”と。収録ブースに行くのが毎日楽しかった」と振り返る。
一方、グリンダを演じるアリアナ・グランデのファンを公言する清水は、「アリアナがグリンダ役を熱望していたことは知っていたので、いちファンとして彼女の夢がかなった作品で声を担当できると決まったときは、本当にうれしかったです。同時に責任重大だなと、すごくズッシリとした気持ちで声を当てさせていただきました」と話す。
海宝は、吹替版キャストに参加することが決まり、早速、映画版のサウンドトラックを買って聴いたという。冒頭のオーバーチュアの音のアレンジにいかに感動したかを熱弁したあと、「映画版は原点のミュージカルへのリスペクトが作品全体にあふれていて、とても素晴らしいタイミングでこの作品と再び出会わせていただきました。(ミュージカル『ウィキッド』は)思い入れがある、僕にとって大切な作品ですし、多くの方に愛されている作品。きちんと務めなければと身を引き締めて挑みましたが、仕上がりにドキドキしています」と心境を告白した。
また、田村は「お小遣いがたまれば『ウィキッド』を観に行き、『ウィキッド』を観に行くためにお小遣いをためていたような学生でしたので、ここに座っているのが不思議な気持ちです。本当に(参加できて)幸せですし、映画化されることによって、この素晴らしい作品をより多くの方に観ていただけることがうれしい」と喜びをかみ締めた。
入野は二十代の頃にイギリス・ロンドンでミュージカル「ウィキッド」を最前列で観劇したエピソードを語り、「リハーサル用に映像を観たり、楽曲を聴いたりしていたのですが、大げさではなく鳥肌が立ち、当時の感動がよみがえるようでした。音楽の力は記憶やいろいろな感覚を思い出させてくれる。映画の完成版を観るのが楽しみです」と期待を寄せる。kemioは自身の参加を周囲が「“オーマイガー”と喜んでくれた」と話し、映画版について「ストーリーを理解して愛している皆さんが作り上げた作品になっています。新しい何かに挑戦するときに、背中を押してくれるような、熱い思いがある映画。参加できるのが夢みたいです」と語った。
数々の映画でミシェル・ヨーの吹替を務めてきた塩田は、ヨーの初ミュージカル作品となる本作で「喜びが思わず歌になってしまったような、彼女の愛らしい表情が、言葉に乗せて語られているような歌になっている」「とても素敵なので、そこを壊さないように努めました」と自身の声の演技についてコメントした。
会見では、エルファバが歌う「ザ・ウィザード・アンド・アイ」、グリンダによる「ポピュラー」の吹替歌唱の本編映像が一部公開された。高畑は、歌った感想を「すごい曲だなと。最後には圧倒されるような景色の中で歌う曲。私自身、ブースにいながら、その景色に放り込まれるかのような、あまり感じたことのない感動がありました」と振り返った。また、清水は「ポピュラー」について「曲の中にあるいろいろな声の表情を表現するのが難しかったのですが、グリンダには自分にはないキャラクターがあるので、楽しませてもらいました」と語った。
最後に、清水は「魔法というファンタジーの中で物語が進んでいきますが、人と人が関わることの難しさやキャラクターたちの葛藤、もがいている姿に共感できると思います。今を生きる人たち全員に響く物語なので、ぜひ観てください」、高畑は「正直、観終わったあとに開いた口が塞がらなくて。映像美、音楽はもちろん、すべてに全力を注ぎ込んだ映画って作れるんだなと。この作品は前後編になっているのですが、(前編は)『ここで終わるの?』と、動悸が止まらなかった。ぜひ皆さんにも、映画館で“動悸が止まらない感じ”を体感していただきたいです」と、観客に向けてアピールした。
映画「ウィキッド ふたりの魔女」は、スティーヴン・シュワルツ作詞・作曲、ウィニー・ホルツマン脚本によるミュージカル「ウィキッド」をジョン・M・チュウの監督で映画化した作品。外見も性格も異なる2人の魔女が、自由の国オズの運命を大きく変えていく様が描かれ、エリヴォ、グランデ、ヨー、ジェフ・ゴールドブラム、ジョナサン・ベイリー、イーサン・スレイターらが出演者に名を連ねる。日本語吹替版には、オズの魔法使い役で大塚芳忠、ディラモンド教授役で山寺宏一、語り手役で武内駿輔も参加。日本では3月7日に全国公開される。
映画「ウィキッド ふたりの魔女」
2025年3月7日(金)より全国の映画館にて公開
原作:ミュージカル劇「ウィキッド」 / 作詞・作曲:スティーヴン・シュワルツ、脚本:ウィニー・ホルツマン
脚本:ウィニー・ホルツマン
監督:ジョン・M・チュウ
出演:シンシア・エリヴォ、アリアナ・グランデ、ジョナサン・ベイリー、イーサン・スレイター、ボーウェン・ヤン、ピーター・ディンクレイジ、ミシェル・ヨー、ジェフ・ゴールドブラム
日本語吹替版キャスト:
関連記事
高畑充希のほかの記事
関連商品
ステージナタリー @stage_natalie
【会見レポート】高畑充希・清水美依紗らが喜び語る、映画「ウィキッド ふたりの魔女」日本語吹替版への思い
https://t.co/1mcp13TR74
#映画ウィキッド #ふたりの魔女 https://t.co/7aWCKXMoTp