「学芸員 鎌目志万とダ・ヴィンチ・ノート」は、レオナルド・ダ・ヴィンチの研究をしている新人学芸員の鎌目志万(かまめしまん)を軸にした“ミュージアムコメディ”。鎌目役を鈴木、学芸員の森永リサ役を
物語の舞台が美術館であることにちなんで、ステージ上には白を基調とした壁や階段が配置され、壁面にはレオナルド・ダ・ヴィンチの言葉や絵画などが投影される。また、そこに時折、舞台上方から吊るされた白い額縁が出現する。
閑古鳥が鳴く葛原美術館に配属された鎌目は、美術館閉館の危機を乗り越えるため、自身が持つ“特殊な能力”を生かして、個性豊かな同僚たちと奔走する。鈴木は、普段ぼんやりとしていながらも、ひとたびレオナルド・ダ・ヴィンチのこととなると夢中になる鎌目を、メリハリのある演技で表現。同僚たちが鎌目に無茶振りをし、鎌目がその要求に応えるシーンで、鈴木は百面相のように表情をくるくると変え、客席の笑いを誘う。小林作品に多数出演経験のある辻本、菅原らをはじめ、キャスト陣が全力でふざけ倒すコント調のシーンや、キャスト陣がセリフを用いずにマイムのみで表現するアーティスティックな場面など、シーンごとにカラーが異なる演出がちりばめられているのも本作の見どころの1つだ。
開幕に際し、小林は「演出で気をつけたことは、シーンそれぞれの楽しさをはっきりさせることです。演劇鑑賞にあまり慣れていないお客さんにも、入りやすい仕上がりになったと思います。美術館と劇場には、共通点があります。それは、作品と観客が、同じ空間を共有するということです。配信や映画館でも、同じ空間にいるような気持ちで楽しんでいただけたらと思います」とコメント。鈴木は「日々笑いの要素などが足されていくことで厚みを増していくストーリーを、皆で育てているような感覚で稽古してきました。この育て上げたコメディ作品を皆様に届けられることを本当に嬉しく思います」と喜びを語った。
上演時間は約1時間40分。東京公演は2月2日まで行われ、その後、7日から9日まで大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールで上演される。千秋楽となる2月9日13:00開演回では、全国の映画館でライブビューイングを実施。また、本作の本編と特典映像を鑑賞できるストリーミング配信も行われている。
小林賢太郎コメント
上演初日を迎えることは、水中から水面に出て、やっと呼吸ができるような感覚です。脚本執筆、そして稽古では、焦ってもがいたりせず、自分の自然な浮力を信じて、丁寧に作りすすめてきました。
演出で気をつけたことは、シーンそれぞれの楽しさをはっきりさせることです。演劇鑑賞にあまり慣れていないお客さんにも、入りやすい仕上がりになったと思います。
美術館と劇場には、共通点があります。それは、作品と観客が、同じ空間を共有するということです。配信や映画館でも、同じ空間にいるような気持ちで楽しんでいただけたらと思います。
鈴木拡樹コメント
日々笑いの要素などが足されていくことで厚みを増していくストーリーを、皆で育てているような感覚で稽古してきました。
この育て上げたコメディ作品を皆様に届けられることを本当に嬉しく思います。
皆様に笑顔で帰っていただきたいなという気持ちと、
個人的には今年最初の舞台出演にもなりますし、お客様の中にも初観劇の方もいらっしゃると思いますので、皆様が良い年を過ごせるように、ほっこりした幸せな気分で帰っていただけるようにお届けしたいと思います。
生田輝コメント
鎌目志万! いよいよ幕が上がります!
個性豊かな役者の皆様と小林賢太郎さんとの笑いの絶えないお稽古場は毎日が刺激的で、日々のお稽古を重ねていくうちに、早くお客様にこの物語をお届けしたい!という気持ちがどんどん大きくなってきていました。
カンパニー一同で創り上げるこの愉快な美術館の一員になれることを全力で楽しみながら、お客様にもたくさん楽しんでもらえるように、一つ一つの公演を心を込めて頑張ります!
中條孝紀コメント
さあ、いよいよ本番ですね!
緊張とプレッシャーから始まった稽古も座長の鈴木拡樹さんはじめ素晴らしい共演者の方々とスタッフさんのおかげでとても充実したものになりました。演出である小林さんのブレることのない羅針盤を信頼して全員で同じゴールを目指して船が漕げたのではないでしょうか。唯一無二のユーモラスな小林賢太郎ワールドを堪能して頂けたら、我々一同非常に嬉しく思います! 皆様、お楽しみに!
三枝奈都紀コメント
続けてると良いことがあると信じてきたわたしにとってこの作品は確実に人生のご褒美になりました。
オーディションから毎日楽しくて毎日凹んで毎日自信をもらって、
これまでの俳優人生でずっとやってみたかったけど全く需要がなかったこと、を見事に全部やらせていただきました。
このカンパニーの、騒々しくていびつで楽しいアンサンブルをどうぞお楽しみください。
皆様の楽しい劇場体験になれば最高にしあわせです。
古屋敷悠コメント
美術館という場所の主役は言わずもがな、展示されている作品ですが、今作、この美術館では、普段は裏方として働いている人々こそが主役になります。
そんな風に普段とはちょっと違った角度で美術館を覗いてもらって、ついでにくすりと笑ってもらえたなら嬉しいです。
そして観劇後「ちょっと美術館に行ってみようかな」と思ってもらえたなら両手を上げて喜びます。
ようこそ、劇場へ。
そして、行こう、美術館へ。
前田友里子コメント
オーディションを受けたのが7月、2次審査を経て出演が決まったのが8月。
そこからヴィジュアル撮影や顔合わせなどを経て集中稽古に入り、いよいよ本番です。
鎌目志万と関わっている期間はとても幸せな日々でした。
そしてここからお披露目という最も幸せな日々が来るわけです。
お客様にも観劇が幸せな時間だったと思っていただけるよう全力を尽くします。
沢山の笑顔が見れると幸いです。
辻本耕志コメント
共演の皆さんとはあっという間に仲良くなりました。楽しく濃密な時間を稽古場で過ごし、一丸となって創りあげた物語です。たくさん笑っていただけたらなによりです。
菅原永二コメント
久々に小林賢太郎作品に参加することができて嬉しく思っています。今回は美術館が舞台のお話で私は美術館の館長の役です。登場人物はクセのあるキャラクターしか出てきません。笑いながらもどこかほっこりするお話です。ダ・ヴィンチについても学べます。最後までどうぞごゆっくりお楽しみください。
学芸員 鎌目志万とダ・ヴィンチ・ノート
2025年1月29日(水)〜2月2日(日)
東京都 サンシャイン劇場
2025年2月7日(金)〜9日(日)
大阪府 COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール
スタッフ
脚本・演出:
斉藤コータ @s03123kouta
引用の2枚目の写真のシーンが意味わからんけど、好きだったシーン。意味わからんけど。
#鎌目志万 https://t.co/UNm2cnaYai