助野響之介が作・演出を手がける「躾」“あの、誰かの話”と思ってもらえたら

「躾」が1月11・12日に東京・SCOOLにて上演される。

これは助野響之介が作・演出を手がける作品。舞台はとあるアトリエ。そこでは、息子の作品を公開しようと彼の母親により定期的に上映会が行われていた。しかし息子の創作活動はなかなか芽が出ず……。

上演に向けて助野は「様々なコミュニティに属しながら生活する私たちの苦しみは普遍的なものであって、つまり『みんな違って、みんな辛いんだよってこと』なのだと理解しています。そんな中で苦しみに目を向けられない人間たちを怠惰であると言い切ってしまうことは簡単なのですが、それを言い切ってしまう人たちは、苦しみに目を向けられなくなる環境やプロセスがあるということを知らないまま、自分たちの生きてる世界を分断して物事を考えているような気がしてなりません。そうした白黒思考を演劇を使って視覚化しようと試みました。皆様にとっても『あの、誰かの話』だと思っていただけると嬉しいです」とコメントした。