ジェームズ・ハーヴェイ・エストラーダと額田大志がコラボ「ケアのためのセレモニー」

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ジェームズ・ハーヴェイ・エストラーダ / 額田大志『ケアのためのセレモニー』」が、9月18日に兵庫・旧尾畑かばん周辺、20日に兵庫・カトリック豊岡教会周辺、21日に兵庫・田中邸周辺、22日に兵庫・TOYOOKA1925周辺で上演される。

ジェームズ・ハーヴェイ・エストラーダ / 額田大志「ケアのためのセレモニー」メインビジュアル

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これは、フィリピンのアーティスト、ジェームズ・ハーヴェイ・エストラーダが演出、ヌトミックの額田大志が音楽を手がけ、2人が出演するパフォーマンス。エストラーダは、生まれ育ったフィリピンの文化を背景に、“ケア”をテーマにした作品を世界中で発表してきたが、今回はその過去のパフォーマンスを元にした“日本版”を新たに創作する。

ジェームズ・ハーヴェイ・エストラーダ

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なお本公演は、「豊岡演劇祭2024」のフリンジプログラムの1作品となる。エストラーダは「今回上演する『ケアのためのセレモニー』では、私の大切な友人である額田大志さんとコラボレーションを行います。2021年に東京芸術祭で共に作品を発表して以来の再会です。額田さんと私は、過去の共同制作を通じて、ある種の絆と信頼を深めてきました。私たちが行う創作は、フィリピンの文化と精神性、そして額田さんの音楽を融合させ『ケアのための儀式』を創り出すことを探求しています。豊岡を中心とした様々な場所に赴きながらながら、この作品を発展させていくつもりです。観客のみなさまや、公演のために選んだ特別な会場とともに、作品がどのように誕生していくのかとても楽しみです」とコメント。

額田大志(c)Yuta Itagaki(KIENGI) / Mana Hiraki(KIENGI)

額田大志(c)Yuta Itagaki(KIENGI) / Mana Hiraki(KIENGI)[拡大]

額田は「ジェームズが長年探求している『ケア』が、本作のテーマになります。『ケア』という言葉一つでも、国の文化や状況によって、意味する物事は異なるでしょう。ジェームズからフィリピンにおける『ケア』の話を聞くと、まさに日本で耳にする『ケア』とは異なるような、しかし、どこか繋がっているような、そんな感覚を覚えます。人々が集まり、それぞれの人が、それぞれの人を思いやることのできる時間とは何か。そんな当たり前のようなことに頭を悩ませ、9月の上演に向けた長い旅がはじまりました」と思いを述べた。

ジェームズ・ハーヴェイ・エストラーダ コメント

豊岡演劇祭フリンジプログラムへの参加を楽しみにしています!

日本での演劇祭への参加は、東京芸術祭に続いて二つ目になります。豊岡がどのように作品を迎えてくれるのか、今からワクワクしています。日本との関わりとして、私は2019年から東京芸術祭に参加してきました。「東京芸術祭ファーム ラボ」の参加者として始まり、2020年には幸運にも、パンデミックの真っ只中で作品を創作することになりました。「フレ フレ Ostrich!! Hayupang Die-Bow-Ken!」と題された作品では、素晴らしいアーティストのAokidさんと額田大志さんと共にディレクターを務めました。この作品は再演され、2021年の東京芸術祭のラインナップにも加わりました。また、2022年と2023年の2年間、山口惠子さんとAsian Performing Arts Campのファシリテーターを務めました。東京芸術祭ではアーティストとして活動したおよそ5年間の旅でした。今年は豊岡演劇祭に伺えることを嬉しく思っています。

私は豊岡演劇祭を何年も気にかけていました。自らの好奇心に従いながら、この演劇祭から多くのことを学びたいと思っています。私は地元であるフィリピンのリサール州ビナンゴナンで、Parika Arts Festivalのディレクター兼キュレーターを務めています。地域が提供できるものを探求することを目的としたフェスティバルです。このフェスティバルは、豊岡演劇祭と同じような軌跡をたどっていると感じており、豊岡で地域と一体となって作品や文化、芸術を追求できることに興奮しています。

今回上演する「ケアのためのセレモニー」では、私の大切な友人である額田大志さんとコラボレーションを行います。2021年に東京芸術祭で共に作品を発表して以来の再会です。額田さんと私は、過去の共同制作を通じて、ある種の絆と信頼を深めてきました。私たちが行う創作は、フィリピンの文化と精神性、そして額田さんの音楽を融合させ「ケアのための儀式」を創り出すことを探求しています。豊岡を中心とした様々な場所に赴きながらながら、この作品を発展させていくつもりです。観客のみなさまや、公演のために選んだ特別な会場とともに、作品がどのように誕生していくのかとても楽しみです。

額田大志コメント

ジェームズと一緒に作品をつくるのは三度目になります。毎回、フィリピンと日本の文化の違いに焦りつつ、ワクワクしつつ、多くの物事を決めるだけでも大変なのですが、そうした大変さはまさに文化の異なる人々がわかりあうことの難しさを体現しているようで、可能性と不可能性の渦に巻き込まれながら、なんとか一つの作品へと結実していく創作と上演は、かけがえのないものだとも思います。

ジェームズが長年探求している「ケア」が、本作のテーマになります。「ケア」という言葉一つでも、国の文化や状況によって、意味する物事は異なるでしょう。ジェームズからフィリピンにおける「ケア」の話を聞くと、まさに日本で耳にする「ケア」とは異なるような、しかし、どこか繋がっているような、そんな感覚を覚えます。人々が集まり、それぞれの人が、それぞれの人を思いやることのできる時間とは何か。そんな当たり前のようなことに頭を悩ませ、9月の上演に向けた長い旅がはじまりました。

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ジェームズ・ハーヴェイ・エストラーダ / 額田大志「ケアのためのセレモニー」

2024年9月18日(水)
兵庫県 旧尾畑かばん周辺

2024年9月20日(金)
兵庫県 カトリック豊岡教会周辺

2024年9月21日(土)
兵庫県 田中邸周辺

2024年9月22日(日・祝)
兵庫県 TOYOOKA1925周辺

スタッフ

演出:ジェームズ・ハーヴェイ・エストラーダ
音楽:額田大志

出演

ジェームズ・ハーヴェイ・エストラーダ / 額田大志

公演・舞台情報
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