染谷俊之、憧れの声優・森田成一と初対面！「TRUMPシリーズ」ダリ・デリコ役の2人がトーク

末満健一による「TRUMPシリーズ」最新作「舞台『マリオネットホテル』」に出演する染谷俊之と、「TRUMPシリーズ」のメディアミックス作品であるテレビアニメ「デリコズ・ナーサリー」に出演する森田成一が、7月上旬に取材に応じた。

末満が2009年から展開しているライフワーク的作品「TRUMPシリーズ」は、不死を失った吸血種たちが、永遠の命を持つ原初の吸血種“TRUMP”の不死伝説に翻弄される様を描いたゴシックサスペンス。9・10月に上演される「舞台『マリオネットホテル』」は、すべてが“イニシアチブの糸”で支配されたホテルを舞台にしたクローズドサークルミステリーで、8月7日に放送が開始される「デリコズ・ナーサリー」では、“吸血種の貴族たちによるノブレス・オブリージュ育児奮闘記”が描かれる。

「舞台『マリオネットホテル』」でダリ・デリコ役を務める染谷と、「デリコズ・ナーサリー」で同役の声を担当する森田は、今回が初対面。森田の大ファンだという染谷は「森田さんの声を聴いただけで心が震えています」と感動しきりの様子だ。

2人が演じるダリは、吸血種の特級貴族家系デリコ家の当主であり、高慢でサディスト気質なキャラクター。ダリの印象を尋ねると、染谷は「初めて『TRUMPシリーズ』に触れたとき、ダリの息子ウルが苦悩している姿を見て、『ダリはなんてひどいやつなんだ！』と思いました。でも、僕がダリ役で出演した『グランギニョル』で真実が明かされて……実はダリは愛情深く、すごく人間味あるキャラクターなんだと気が付きました」と明かす。

森田は「ダリは貴族であり、父であり、子育てに不慣れである、という『デリコズ・ナーサリー』におけるダリのポジションを見つける作業が一番大変でした」と収録について述懐。また自身の役作りが固まってから、「『グランギニョル』の映像を観た」と言い、「染谷さん、冒頭から自由にやってるな！と思いました。“デリコパンチ”を繰り出したり（笑）。しかし自分が演じるダリと染谷さんが演じるダリの解釈に、大きな隔たりはないと感じることができましたし、ダイナミックに自由に演じても、ダリはやっぱりダリなんだと感激しました」と染谷に視線を送る。これを受けて、染谷は「森田さんが僕の出演作を観てくださる日が来るなんて……ただただ光栄です」と瞳を輝かせた。

「グランギニョル」の前日譚となる「舞台『マリオネットホテル』」の上演に向けて、染谷は「本作ではダリが多くの人に出会うのですが、その出会いや一つひとつのセリフが、『TRUMPシリーズ』の別の作品と関係する伏線になっているかもしれません。初めて『TRUMPシリーズ』をご覧になる方も、シリーズのファンの方にも、ぜひこのミステリーを楽しんでいただければと思います」とコメント。森田は「デリコズ・ナーサリー」の見どころについて、「丁寧に、細かく描き込まれた背景が見どころの一つだと思います。通常のアニメーションにはない加工がなされているので、ぜひ注目してみてください」と視聴者に呼びかけた。