舞台はゴーストレストラン、TAAC「静かにしないで」に永嶋柊吾・小林リュージュ・高畑裕太

「TAAC『静かにしないで』」が、5月24日から6月2日まで東京・シアター711で上演される。

これはタカイアキフミが主宰するプロデュースユニット・TAACの新作公演。本作では、ある兄弟が営むゴーストレストランを舞台にした物語が描かれる。レストランはコロナ禍によって大きく売上を伸ばしたが、コロナの落ち着きと共に淘汰され、閉店が決まった。しかし最終営業日を終えて片付けをしていると、なぜか配達員がやって来て……。出演者には永嶋柊吾、小林リュージュ、高畑裕太が名を連ねた。

上演に向けタカイは「演劇をやることに、この頃限界を感じています。だけど、演劇でなにかを掴み取りたい自分がいることもまた確かなことです。そんな今の僕を重ね合わせたり合わせなかったりしながら、ないかもしれない希望に向かって、それでも生きる人間たちを描きたいと思います」とコメントした。チケットの一般販売は4月27日10:00にスタートする。タカイのコメント全文と、出演者からのメッセージは以下の通り。

タカイアキフミ コメント

演劇をやることに、この頃限界を感じています。だけど、演劇でなにかを掴み取りたい自分がいることもまた確かなことです。そんな今の僕を重ね合わせたり合わせなかったりしながら、ないかもしれない希望に向かって、それでも生きる人間たちを描きたいと思います。頼もしい同志たちと共に、今あるものを出し尽くして、豊かな空間と時間を積み上げたいです。誰かの心に届きますように。

永嶋柊吾 コメント

最早TAACの常連と化してきてはいますが。作品を創るということに対しての緊張感や思いは変わっていないように思います。むしろ熱だけは上がり続けているように思います。そんな中でお互いに「集大成になるようなものを」とつくり始めたのがこの作品です。そうなると思います。ご観劇ください。

小林リュージュ コメント

物事が日に日にコンビニエンスになっている現代社会の中で、見えなくなっている事、人間って元来そうじゃないよね？ってことが沢山あります。今、この時期だから挑戦させて頂く意義のある作品になると思っています。3人芝居です。永嶋柊吾くんと高畑裕太くんと、タカイさんと創る世界にどっぷりつかりたいと今から楽しみにしています。

高畑裕太 コメント

TAAC初参加の高畑裕太です。人生で初めての3人芝居に臨みます。10年来にも渡る旧友と創作するのも初めてです。711も役者として立つのは初めてなので、本当に初めて尽くしの現場です。ただ今回の作品はそれぞれにとって、とても意味がある特別な公演になると感じています。このメンバーでしか出せない味を、是非感じて下さい。