劇団5454の“出産”を巡る「結晶」スタート、春陽漁介「5454らしい作品に」

劇団5454の新作公演「結晶」が、去る11月10日に東京・赤坂RED/THEATERで開幕した。

出産をテーマにした本作では、生殖科学の発展により、卵子と精子を使わない受精が可能となった世界を舞台にした物語が展開する。人口子宮から生まれた“俺”はある日、母体から生まれた“出産児”と出会い……。作・演出を春陽漁介が担当し、出演者には劇団員の森島縁、榊木並、窪田道聡、及川詩乃、そして淺川眞來、阿澄佳奈、神田莉緒香、岸田百波、佐野剛、高品雄基、真辺幸星が名を連ねた。

開幕に際し、春陽は「『結晶』では家族というものや大きなお腹に包まれた神秘、出産の偉大さを改めて見つめ直してみました。社会的な話だけではなくポエトリーリーディングやコメディも盛りだくさんな5454らしい作品になっています。是非とも劇場にご来場ください！」と呼びかけた。

上演時間は約2時間。公演は11月19日まで行われる。なお一部公演では春陽やキャストが出演するアフタートークが実施されるほか、17日19:30開演回はライブ配信される。

春陽漁介コメント

劇団5454「結晶」無事に初日を迎えることができました。昨今科学技術の発展は目覚ましいもので、本作品に出てくる人工子宮はもう現実的に考えられる時代になっています。

近い将来、出産の為にお腹を痛めることもなくなり、家族の形も変わっていくことでしょう。「結晶」では家族というものや大きなお腹に包まれた神秘、出産の偉大さを改めて見つめ直してみました。

社会的な話だけではなくポエトリーリーディングやコメディも盛りだくさんな5454らしい作品になっています。是非とも劇場にご来場ください！