「高峰秀子生誕100年プロジェクト」の製作発表会が、本日10月2日に東京都内で行われた。
これは、1924年生まれの俳優・
大江会長は「小豆島が観光客でにぎわうようになったきっかけは映画『二十四の瞳』。今の小豆島があるのは高峰さんのおかげです。高峰さんの人としての素晴らしさ、魅力を次の100年に伝えたい」と、言葉に力を込める。
名取は約30年前に九州の映画祭で高峰と同席したことを明かし、「当時七十代くらいの高峰さんは、小花柄のワンピースに綺麗な小粒のパールのネックレスをお召しになっていました。お互いに軽く会釈しただけでしたが、高峰さんのオーラがすごかった」と振り返る。サポーターとして製作発表会に出席したことについて、名取は「高峰さんの凛とした、美しく潔い生き方のすべてに憧れています。1人のファン代表として、また女優の端くれとしてこの場にいられることを感謝しながら、このプロジェクトを楽しみにしています」と思いを口にした。
映画監督の故・松山善三と高峰の養女で、本プロジェクトの実行委員を務める松山明美は「(プロジェクトが企画されたことで)高峰は私に怒っていると思います。高峰は派手なことや、自分のことで人様の手を煩わせるのが嫌いでした」「高峰のために松山が買ったジャガーが、今朝動かなくなった」と記者の笑いを誘う。続けて松山は「でも高峰は、こうしたプロジェクトで取り上げる値打ちがある人だと思います。高峰はすごく面白くて、ずば抜けて頭が良い人。『こんな人とは二度と出会えない』と思いました。本人がどう思おうと、たとえ私が勘当されようと(笑)、ぜひ若い世代に高峰秀子という人間を知ってほしいです」と企画に込めた思いを述べた。
なお本日公開された「高峰秀子生誕100年プロジェクト」キービジュアルには、「生誕100年 私たちは高峰秀子さんが好きです」というコピーの周りに、名取をはじめ、松本白鸚や伊東四朗、天海祐希、寺島しのぶ、竹下景子、橋爪功、平田満、市村正親といった面々が名を連ねている。
「高峰秀子生誕100年プロジェクト」上映・講演ラインナップ
「浮雲」「張込み」「名もなく貧しく美しく」「山河あり」など計12作品上映
2023年10月15日(日)~31日(火)
東京都 新文芸坐
「養女・文筆家 斎藤明美トーク&サイン会」
2023年10月15日(日)
東京都 新文芸坐
「カルメン故郷に帰る」上映
2023年11月11日(土)
香川県 香川県立ミュージアム
上映作品 近日決定
2024年1月1日(月・祝)~3日(水)
東京都 新文芸坐
上映作品 近日決定
2024年2月3日(土)~
大阪府 シネ・ヌーヴォ
「綴方教室」「チョコレートと兵隊」「樋口一葉」「秀子の應援団長」など計11作品上映
2024年3月6日(水)~5月4日(土・祝)
東京都 ラピュタ阿佐ヶ谷
「養女・文筆家 斎藤明美トーク&サイン会」
2024年3月9日(土)
東京都 ラピュタ阿佐ヶ谷
「女が階段を上る時」「衝動殺人~息子よ」「母」3本立て上映
2024年4月7日(日)
高知県 高知県立県民文化ホール
上映作品 近日決定
2024年11月~約2週間
神奈川県 鎌倉市川喜多映画記念館
※上映は東京・東京都写真美術館 1階ホールでも開催予定。
「高峰秀子生誕100年プロジェクト」展覧会ラインナップ
「高峰秀子生誕100年特別展『高峰秀子が愛したきもの』展」
2024年3月27日(水)~4月9日(火)
東京都 日本橋三越本店
「高峰秀子生誕100年大特別展『逆境を乗り越えた大女優 高峰秀子の美学』」
2024年3月28日(木)~5月6日(月・祝)
東京都 東京タワー 1F RED°TOKYO TOWER 特別会場
「『巨匠が撮った高峰秀子』写真展(予定)」
2024年11月9日(土)~12月8日(日)
東京都 東京都写真美術館 地下1階展示室
磯田勉 @isopie_
「高峰秀子生誕100年プロジェクト」始動にサポーターの名取裕子が“憧れ”語る
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