会いたい人は、会いたい時に、会えない…かわいいコンビニ店員飯田さん「悼むば尊し」

かわいいコンビニ店員飯田さん「悼むば尊し」が、10月4日から10日まで東京・駅前劇場で上演される。

主宰の池内風が作・演出を手がける本作は、自死を題材にした作品。亡くなった友人の母親から遺品整理を任された同級生たちは、かつて毎日のようにたむろしていた故人の部屋に集まり……。本作のチラシの表には「会いたい人は、会いたい時に、会えない」というキャッチコピーが記されている。

上演に際し、池内は「いつも重苦しい作品になりがちですが、それでも幸せになろうと生き続ける登場人物たちを見て、観てくれた方にとっての『幸せとは？』『生きるとは？』という問いを改めて整理するきっかけになれればと思います」とコメントした。

出演者には、阿岐之将一、宇野愛海、加古みなみ、國崎史人、小比類巻諒介、笹野美由紀、鹿野宗健、成瀬志帆、深澤嵐、渡邉心が名を連ねている。

池内風コメント

自己承認欲求、自分の人生の課題、生きる理由などと向き合う日々を送っております。

生きる理由なんてそんなものはないのかもしれませんが、どんな人も「幸せになるために生きている」と思います。しかし、生きている上で果たしてどれくらいの人が「幸せです」と素直に言えるだろうか、とも思ってしまいます。

今年で38歳になり、未だにこんなことを真剣に考えている自分にそこはかとなく恥じらいのような気持ちも湧きますが、でもやはり、背伸びせず、格好つけずに素直に描きたいことを描こうと今回の創作に臨みました。

いつも重苦しい作品になりがちですが、それでも幸せになろうと生き続ける登場人物たちを見て、観てくれた方にとっての「幸せとは？」「生きるとは？」という問いを改めて整理するきっかけになれればと思います。