自分らしく生きることって何？劇団うりんこ「わたしとわたし、ぼくとぼく」北海道で開幕

劇団うりんこ「わたしとわたし、ぼくとぼく」が、明日9月8日に北海道・生活支援型文化施設 コンカリーニョで開幕する。

本作は、劇団フライングステージの関根信一が作・演出を手がけ、2017年に劇団うりんこのアトリエ公演として初演された作品。保育園に勤める30歳の健人は、男性保育士に対する保護者の偏見に落ち込み、ゲイであることを打ち明けられず引きこもってしまった。ある日、鏡の中に現れた少女に「世界を救ってほしい」と頼まれ、1997年の教室へ導かれる。そこで健人は10歳だった頃の自分に出会い……。

開幕に際し、関根は「『わたしとわたし、ぼくとぼく』は子どもが主人公のLGBTQ+を題材にした冒険の物語。人を好きになるってどういうこと？ 自分らしく生きることってなに？ しあわせってなんだろう？ そんなことを考えるきっかけになるとうれしいです。子どもと、子どもだった大人に、ぜひ観ていただきたい作品です。LGBTQ+の当事者にも、そうでない人にも暖かく届く作品になっています。みなさまのご来場をお待ちしています」と呼びかけた。

出演者には児玉しし丸、小原ひろみ、まきのかずひこ、藤本伸江、杉浦耶麻人、むらつばきはるな、平野萩、もげが名を連ねた。上演時間は約1時間20分で、北海道公演は9月9日まで。本作はその後、18日に宮崎・延岡総合文化センター、来年1月14日に長野・まつもと市民芸術館 小ホールでも上演される。