桑原愛佳らミュージカル「浜村渚の計算ノート」へ意気込み、立石俊樹は衣裳の青さに驚く

ミュージカル「浜村渚の計算ノート」の製作発表が昨日6月15日に行われた。

青柳碧人の小説「浜村渚の計算ノート」（講談社文庫）をもとに、植木護が脚色・演出を手がける本作は、天才数学少女が巨大なテロ組織に挑む、新感覚謎解きミステリー。ミュージカル版は2021年に初演され、今回はオーディションを経て主人公・浜村渚役を桑原愛佳が射止めた。

製作発表には植木と桑原をはじめとするキャストが登壇。桑原、立石俊樹、ダイアモンド☆ユカイによって劇中歌が披露されたあと、それぞれ意気込みを述べた。

植木は「観たことのない作品を観てみたいといつも思っていました。今回、感動して笑って、感激して、観終わった後にはおじいちゃんもおばあちゃんも子供も、この作品の話をしてしまう、そんな最高の作品を作りますのでご期待ください」と話し、桑原は「プレッシャーを感じていますが、それ以上に渚ちゃんという素敵な女の子を演じさせていただくことへのワクワクの気持ちが大きいです。台本ではクスっと笑っちゃうところもあって、早くお客様に観ていただきたいなと思います。数学が好きな方も、そうでない方もすごく楽しんでいただける、新感覚のミュージカルなのでぜひ劇場に観に来てください！」と来場を呼びかけた。

本作で初の刑事役となる立石は「ミュージカルが好きでこのお仕事をさせていただいてますが、実は中学生の頃から数学も好きで、このお話をいただいて運命を感じています。初めて衣裳を見た時、こんなに青いんだと驚きました（笑）。明るくて元気の出る色だなと思い、実際に衣裳を着てお芝居するのが楽しみです」と言い、本作で初舞台となる藤岡真威人は「オファーをいただいてすぐに原作を読んだのですが、数学がテーマという今まで聞いたことのないもので面白いなと思いました。素晴らしい皆様と新しいことに挑戦できることにとても感謝ですし、嬉しいです」と心境を明かした。

ファミリーミュージカルに初出演の井上小百合は「悪役なので悪を存分に楽しみたい。新たなステージになると楽しみに感じています」、数学の家庭教師の経験があるというTOBI（レ・ロマネスク）は「このミュージカルに出演することは偶然ではない」とコメント。また、ファントム役を演じる朝隈濯朗は「ファントムというと劇団四季などが思い浮かぶので、『浜村渚の計算ノート』のファントムとして、そのプレッシャーに恐れおののいています」と恐縮した。

還暦を過ぎ、男でも女でもなく「仏に向かって進んでいる」というダイアモンド☆ユカイは、「（桑原）愛佳は娘と同い年なので、優しいパパにならないように敵役を演じたいと思います。ドクター・ピタゴラスは闇の深い人物で、（バットマンの）ジョーカーみたいな役割なのかなと思っています。今、白髪ですけどこれは地毛じゃないです。そこんとこよろしくです（笑）」と語った。

公演は8月26・27日に福岡・キャナルシティ劇場、9月1日から3日まで大阪・森ノ宮ピロティホール、9・10日に愛知・ウインクあいち（愛知県産業労働センター）、14日から18日まで東京・サンシャイン劇場にて。チケットの一般販売は6月24日10:00にスタート。