ミュージカル「フィーダシュタント」が、本日3月16日に東京・ニッショーホールで開幕。同日昼に、公開ゲネプロと合同取材会が行われた。
昨年韓国で初演された「フィーダシュタント」は、フェンシングを題材にしたミュージカル。100年前のドイツを舞台に、エリートスポーツ学校に入学した少年たちの成長や葛藤が描かれる。日本人キャストが出演する今回は、日本版演出を
合同取材会にはキャストのRIKU(
主人公マグナス・ヴォルカー役を演じるRIKUは自身の役柄について「すごく負けず嫌いで正義を貫こうとする熱いキャラクター。17歳らしい不器用さを表現できれば。僕は29歳なので経験値がにじみ出ないように、当時の自分を思い返して稽古をしてきました」と思いを語る。学校の団長であるラインハルト・クレア役の藤田は、本作の見どころを問われると「日本版で新たに設けられた花道や、セットに投影される映像、フェンシングを近くで見るときの迫力……全部見どころなんですけど」と答えつつ、「あるシーンに幼少期のマグナスが出てきますが、(RIKUは)何の違和感もなかった。何であんな演技できんの?(笑) 『この子、たぶん子供だわ!』と思いました」とコメントした。
マグナスの親友アベル・ルター役の糸川は「歌う曲数が多いので千秋楽まで(声が)持つかどうかに注目していただけたら」と冗談を飛ばし、「相方のりっくん(RIKU)が純粋にぶつかってきてくれる人だったので、僕もそれに全力で返すだけでした」と稽古を通じて生まれた信頼をのぞかせた。
フェンシング部のエースのフレドリッヒ・カール役の正木は、舞台中央から客席の中心部へ伸びる花道に言及し、「お客様とここまでの至近距離で演劇や殺陣をするのは初めて。特に最後のマグナスとの一戦は、3D以上に飛び出てくるような感覚になるはず。僕らが対戦中に感じているスリルを臨場感たっぷりに伝えられたら」と述べる。これを受けた藤田が「客席との距離が本当に近いので、お客様は最悪自分で身を守っていただいて……」と言うと、「安全第一で行きますよ」と登壇者たちからツッコみを受けた。
軍事マニアで武器が大好きなハーゲン・アクスマン役の吉高は、「“好き”の形にもいろいろあるので本番ギリギリまで模索しました」と役作りについて語り、「最初は取っ付きにくい印象があるキャラクターですが、友情が芽生える中でかわいらしい一面も見られるようになるので、さまざまな表情を楽しみにしてほしい」と呼びかけた。
今回が初ミュージカルとなる浦川は、「ジャスパー・ミュラーは抜けたところがありながらユーモアがあり、喜怒哀楽のはっきりした人物。舞台中ニコニコしているところを観ていただけたら」と説明。「キャストや指導者の皆さんにジャスパーの役を育てていただいたので、共演者の皆さんと共に心に響くような舞台にしていきたい」と思いを述べ、「風呂場でマルシェロンペ(というフェンシングの技)の練習をするのが日課になるほど稽古が日常に溶け込んでいたので、もう初日が来てしまったかという気持ちです」と語った。
藤田は「フェンシングの世界的な英雄であるクレアは、完璧主義の冷徹なキャラクターなので本当にやりにくい(笑)」と赤裸々に述べ、「大人の魅力を出しながら、物語の中でも裏側でも子供たちの成長を促すお芝居ができれば。僕は悪い人ではありません」とおちゃめに話した。
太田は「韓国版を観たときに、僕らからしてもとても難しい技が登場することに驚きました。『この準備期間の短さで皆さんにやりきってもらえるのか』と、一度は引き受けたことを後悔したほど。フェンシング指導チームのメンバーたちと何度も作戦会議を重ね、キャストの皆さんに練習をお願いしました」と裏側を明かす。ゲネプロの出来を聞かれた太田は、間髪いれず「100点です」と言い、キャスト陣は声を上げて喜んだ。RIKUは「殺陣の経験はあるけど、フェンシングは初めて。初めてダンスレッスンをやったときのことを思い出した」、太田は「フェンシングも自己表現の場。剣が重なり合う音やリズムは、その人の心情が反映されるものなので、けっこう細かく言わせていただきました」と稽古を振り返った。
最後に、RIKUが「カンパニー一同スクラムを組んで、ほさかさんを筆頭に破壊と創造を繰り返し、この日本バージョンができあがりました。あとは胸を張って、原作にリスペクトを持って、全員でけがなく大千秋楽まで駆け抜けるのみ。最高の『フィーダシュタント』をお届けし、たくさんの方が『あのとき観れば良かったな』と思ってしまう作品にできたらと思います」と意気込みを述べ、合同取材を締めくくった。
上演時間は休憩を含め約2時間50分で、公演は3月26日まで。
ミュージカル「フィーダシュタント」
2023年3月16日(木)~26日(日)
東京都 ニッショーホール
作・作詞:チョン・ウンビ
作曲:チェ・デミョン
編曲:シン・ウンギョン、チェ・デミョン
日本版演出:
日本語翻訳・訳詞:安田佑子
キャスト
マグナス・ヴォルカー:RIKU(
アベル・ルター:
フレドリッヒ・カール:
ハーゲン・アクスマン:
ジャスパー・ミュラー:浦川翔平(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)
ラインハルト・クレア:
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tm :) @rmpg_O81O_rk
え、まさかのRIKUくんが自分で29歳って言った感じなの?(笑)
今年29歳になるよ〜ってこと?(笑)
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