「ル・ゲィ・マリアージュ~愉快な結婚」が、3月31日から4月16日まで東京・六本木トリコロールシアターで上演される。
「ル・ゲィ・マリアージュ~愉快な結婚」は、フランスのシナリオライター、ジェラール・ビトンとミシェル・マンズが手がけた戯曲。2011年にモリエール賞の最優秀コメディ賞にノミネートされた。劇中では、女好きでモテモテのアンリ・ド・サシーを中心にした物語が展開する。結婚する気はさらさらない独身のアンリだったが、死んだ叔母から“今年中に結婚する”という条件で遺産を相続することに。アンリは、友人の弁護士・ノルベールの発案で、親友のドドと偽装の同性婚をするが……。
今回は岩切正一郎の翻訳、
岩切正一郎コメント
フランスには、ブルヴァール劇という、社会風俗をコミックなタッチで扱う劇のジャンルがあります。本作もその一つ。同性婚法が成立する2年前に初演された作品です。結婚、恋愛、経済的格差、友情、宗教、忖度、といった問題に、登場人物はどんな態度で応えるのか。今の日本の政治・社会状況にもヴィヴィッドに絡んでくる芝居です。横内さんの演出、魅力的なキャストのみなさんの演技でどんな面白い舞台が出現するのか、とても楽しみです。
横内謙介コメント
演出にあたって
学生時代からモリエールなどの古典劇、或いはサルトルとかジュネとか哲学・不条理方面のフランス演劇には多少の馴染みはありましたが、現代劇については何も知りませんでした。今回トリコロール・シアターさんにお誘いを受けて、戯曲を何冊か読ませて頂き、その豊饒さ面白さに初めて触れました。その中で今の若者たちが生き生きと躍動するこの作品が気に入って、演出をさせて頂きます。簡単に言えばウソからまことが生まれる類のウェルメイドな喜劇なのですが、ここにはLGBTや人間性の解放、親子関係の回復など、現代的なテーマが堅苦しくなく散りばめられています。岩切正一郎先生の翻訳がそれを鮮やかに、描き出して下さいました。
今江大地さんはじめ個性的で、若くて上手い俳優たちと、我が扉座の岡森、少数精鋭で六本木のお洒落な小劇場に相応しい、上質な笑いと感動をお届けしたいと思います。
今江大地コメント
はじめまして。今江大地です。僕が演じるのはアンリ・ド・サシーという人物で、物語ではモテモテで大の女性好き。結婚をせず女遊びの生活をしてる。要するに嫌なやつだ。僕は人生で一度だけモテ期を体験していて、それは母校での教員実習の時。生徒たちから「大地先生」「大地先生」と呼ばれ、もう掴むところないよってくらいたくさんの生徒たちに腕を掴まれた。モテモテでした。そんな経験を活かせたらと思っています。ただタイトルの「ル・ゲィ・マリアージュ」を見て思うのは、これは一筋縄ではいかない。なにか楽しいことが起こりそう。これからどんな舞台になるか楽しみです。是非観に来てください。
富本惣昭コメント
ドドを演じさせていただくことになりました、富本惣昭です。今回、愉快な結婚に出演するにあたって台本に目を通した時、とにかく台本を読み込みドドという人物がどういう人物なのかを考える時間が物凄く必要だなと思いました。自分の演じるドドは物語を大きく動かす人物だと思います。だからこそ、より良い作品にできるよう、必要なアイディアを沢山考え、物語に色々な形で関与できればなと思います。そして、演出家である横内謙介さんがどのように物語の演出をつけて下さるのか今から楽しみです!
緒形敦コメント
弁護士ノルベールを演じさせていただきます。いつか海外の戯曲で芝居をしたいと思っていたので、お話を頂いた時は凄く嬉しかったです。弁護士といえばお堅いイメージですが、ノルベールは子供っぽい所もあり、何かとお調子者な顔もあります。弁護士として頭のキレる部分やエレガントなところなど、ノルベールの様々な顔をお見せ出来るよう頑張ります。横内さんの演出のもと、多くのことを吸収して、観に来られた方々に楽しんで頂けるようこの作品を作り上げていきたいです。次々に3人に起こる修羅場や予想できない展開にハラハラしながら、魅力的な登場人物達のお芝居を堪能してください!
清水麻璃亜(AKB48)コメント
エリザベート役で出演致します。今まで演じた事のないキャラクターと役回りな気がしているので、どう作り上げていくかとても楽しみです! また、唯一の女性キャストとして、この作品に強さや艶を添えられたらなと思っています。劇場で楽しく明るい時間を届けられる作品にでるよう頑張ります!! ぜひ、笑いに来てください♪
岡森諦コメント
演出の横内とは高校時代からの付き合いで、今まで百本近く一緒にやっております。ただ、その作品のほとんどが横内の作なのです。純粋な演出家として横内と付き合うのはとても珍しく、もう何十年ぶりです。そして、六本木トリコロールシアターという初めての劇場。大好きなサイズ感! オシャレ! 新しい劇場というのはやっぱりワクワクします。いろいろ楽しみで仕方ありません。どうぞ、ご期待ください。
「ル・ゲィ・マリアージュ~愉快な結婚」
2023年3月31日(金)~4月16日(日)
東京都 六本木トリコロールシアター
脚本:ジェラール・ビトン&ミシェル・マンズ
翻訳:岩切正一郎
演出:
出演:
関連記事
小宮山利恵子 | スタディサプリ教育AI研究所所長 @RiekoKomiyama
“Le gei mariage 愉快な結婚”。2回目の観劇。どんな展開になるのか、ハラハラドキドキが最後まで。「これはもう一回観たい!」と思う劇がたまにあるのですが、まさにそれ。素晴らしい劇に感謝。4/16まで。ご関心ある方はぜひ😊 @KensukeYokouchi @okamorix
https://t.co/XtxYvTBKz9