マームとジプシーが「Light house」「cocoon」BD/DVD化に向け、クラファンをスタート

マームとジプシーが、今年上演した「Light house」「cocoon」2作品のBlu-ray / DVDを発売。その製作費を集めるため、12月17日よりCAMPFIREにてクラウドファンディングをスタートする。

「Light house」は、藤田貴大が沖縄で得た体感やリサーチをもとに現代の沖縄に流れる時間を描き、沖縄・那覇文化芸術劇場 なはーとのこけら落としシリーズとして那覇文化芸術劇場 なはーと 小劇場で初演された作品。一方の「cocoon」は、沖縄戦に動員される少女たちを描いた今日マチ子の同名マンガを原作に、マームとジプシーの藤田が作・演出、原田郁子の音楽により舞台化された作品で、2013年に初演、2015年に再演され、2020年に3度目の上演を迎える予定だったが、新型コロナウイルスの影響により延期となった。2年越しの上演となった今年は、“MUM&GYPSY 15th anniversary year vol.2”として、全国ツアーも行われた。

なお上演作品をBlu-ray / DVDとして販売することは、マームとジプシーとして初めての試み。プロジェクトの始動にあたり藤田は「いつかのだれかの声が、ここまで届いたから出来あがった作品が、現在より100年先を生きるいつかのだれかに届いてほしいと思う。そのためにはこの演劇を、記憶にとどめて終わらせてはいけない、あたらしいかたちにしたいと話し合った」と言い、「出会うはずだったひと、まだ出会っていない人、再開を待ち望んでいるひとたちに、あたらしいかたちで会いに行きたい。沖縄で見て、聞いて、受け取ったこと。ここまで届いて思考したたくさんのことが手紙となって。遠くまで。現在よりずっと、100年先を生きるいつかの誰かまで。届きますように」とコメントした。クラウドファンディングは2月26日まで受け付けられる。