LE VELVETSが4人そろって「Eternal」完走、佐賀龍彦「帰ってきました！」

10月15日に東京・かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホールでスタートしたLE VELVETS CONCERT TOUR 2022「Eternal」が、昨日11月20日に東京・Bunkamura オーチャードホールで閉幕した。

「Eternal」は宮原浩暢、佐賀龍彦、日野真一郎、佐藤隆紀から成るボーカルグループ・LE VELVETSの2年ぶりとなる秋の全国コンサート。コンサートでは映画音楽からクラシック、ポップス、ミュージカルナンバーまで、“永遠（Eternal）”に歌い継がれる名曲の数々が20曲以上が歌われた。

昨年、脳梗塞を患い、療養を経て本ツアーから復帰した佐賀は、一部語り手的に登場したほか、4人での歌唱も披露。「帰ってきました！」とあいさつする佐賀に、客席からは万雷の拍手が贈られた。

コンサート終盤のあいさつでは、涙で言葉に詰まる佐賀をメンバーが支える場面も。佐藤は「佐賀くんを迎えてツアーファイナルを迎えることができ良かった。オリジナル曲の序章に『何度でも立ち上がればいいさ』という歌詞がありますが、この歌詞のように、僕たちは15年間壁や山を乗り越えてきたグループです。こうしてステージに立てるのは、待っていてくださるお客様のお陰です。本当にありがとうございます」と言い、日野は「佐賀くんの回復には、近くで見ている僕たちが一番驚いています。生きる勇気を与えてもらいました。人生は何が突然起こるかわからない。今日歌えていることが幸せだなと噛み締めながら歌いました。僕たちと一緒に過ごしたこの時間を、大切な思い出にしていただけたら嬉しいです」と胸中を明かした。

また、そんな彼らを見ながら「心強い仲間達です」と言う宮原は「様々なことがあった僕たちですが、エネルギーや勇気をくれるお客様がいてくれるから、ステージに立てています。必ずや皆様に恩返しできるように、大きなアーティストに成長できるよう、これからも日々努力していきます」とコメント。

佐賀は「皆様には心配をお掛けしましたが、無事にこうしてステージに戻って来られました。僕はまだ完治していません。今もリハビリと共に生きていますが、僕をステージに立たせてくれたメンバーの皆には感謝しています。今日は“勘”が戻ってきたという感じで（ファイナルを）迎えることができた。明日からまた、歌い手としてのレベルアップをするためにリハビリを頑張ります。『絶対に諦めるな』と言いたいです。今日は本当にありがとうございました」と感謝を述べた。最後には4人が「Nessun Dorma!」で重厚なハーモニーを響かせ、秋のコンサートを締めくくった。