舞台「裸足で散歩」開幕に加藤和樹「幸せな空気がこの劇場を支配すればいいなと」

舞台「裸足で散歩」が、本日9月13日に東京・よみうりホールで行われたプレビュー公演をもって開幕した。

本作はニール・サイモンの戯曲「裸足で散歩」を、福田響志の翻訳、元吉庸泰の演出で立ち上げるもの。2月のアメリカ・ニューヨークを舞台に、新婚夫婦とアパートの住人たちによるラブコメディが展開する。出演者には夫・ポール役の加藤和樹、妻・コリー役の高田夏帆のほか、本間ひとし、松尾貴史、戸田恵子が名を連ねた。

開幕に際し加藤は「お客さまが劇場に入ってクスクスという笑い声がもれてしまうような幸せな空気がこの劇場を支配すればいいなと」「本当に気軽に観ていただけるはず」と述べ、「この状況下ですので、劇場に足を運ぶのを躊躇される方もいらっしゃると思いますが、小さな幸せ、小さな笑いで心を豊かにさせる作品になっていますので、ぜひぜひ劇場へお越しください」とメッセージを送る。高田は「私はこれが初舞台なので、これからどうなるかわかりませんが（笑）、お稽古場では、大先輩たちの姿勢から学ぶことが大変多かったです。背中を見て勉強させていただきました」と稽古を振り返った。

また本間は「個性的なキャストの皆さんと同じ空気の中でお芝居できることが幸せ。ただ自分も含めて、何が起きるかわかりません（笑）。お客様にもぜひ楽しんでいただけたら」とメッセージを送る。松尾は「自分が演じるヴェラスコという役はよくわからない人で、変人のおじさんなのでまったく役作りをしておりません（笑）」と明かし、「マイペースにお芝居をしていますが、ほかのキャストの皆さんのキャラと、うまい具合に凸凹のピースが合うようなムードが出来上がっています」と手応えを語る。

さらにコリーの母を演じる戸田は「実は38年前に娘のコリーを演じたことがあるのですが、今回のお話をいただいたとき、またコリーを演じるのかとびっくりしました（笑）」と述べ、「これまでこんなに保守的な人物の役を演じたことがなかったのですが、挑戦してみようと思ってお引き受けしました。最後までトライして良い母親を演じたいと思います」と意気込んだ。

本公演は9月17日に東京・自由劇場でスタート。本作はその後、10月11日まで兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール、大阪・枚方市総合文化芸術センター 関西医大 大ホール、神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 ホール、東京・パルテノン多摩 大ホールを巡演する。なお一部公演ではアフターイベントが行われ、キャストのトークとテーマ曲の歌唱が予定されている。詳細は公式サイトで確認しよう。