昏睡状態の俳優描く、PMC野郎の約3年ぶり新作「コチラハコブネ、オウトウセヨ」

ポップンマッシュルームチキン野郎の新作「コチラハコブネ、オウトウセヨ」が、12月22日から28日まで東京・王子小劇場で上演される。

これはポップンマッシュルームチキン野郎の、約3年ぶりの新作公演。本作は2020年6月に故・吹原幸太の作・演出で上演予定だったが、新型コロナウイルスの影響で中止になっていた。今回の公演では、2020年5月に死去した吹原が途中まで書いていた脚本をもとに、劇団員の小岩崎小恵とNPO法人の作劇、NPO法人とニシオカ・ト・ニールの演出で作品を立ち上げる。

出演者には劇団員の野口オリジナル、横尾下下、井上ほたてひも、渡辺裕太、廣瀬響乃、増田赤カブト、NPO法人、小岩崎のほか、青地洋、今井孝祐、X-QUESTの大野清志と高田淳、かわいいコンビニ店員飯田さんの辻響平、刀屋壱の横見恵が名を連ねた。

劇中では、事故で頭部を強打して昏睡状態に陥った舞台俳優・正田敏樹を軸にした物語が展開。敏樹は身体を動かせなかったものの、意識は目覚めていた。しかしそのことを周囲に伝える手段はなく、事故から半年の月日が過ぎる。やがて回復をあきらめない芝居仲間が「芝居が好きだった敏樹のために、かつて彼が演じた作品を病室で上演しよう。あいつのことだから、ひょっこり起き上がって自分のセリフを言うかもしれない」とささやかな上演会を始め……。

上演に際しポップンマッシュルームチキン野郎は「座組一同、皆さまに作品をお届けできるよう 心を込めて邁進してまいりますので、何卒、ご声援の程よろしくお願いいたします！」とコメントを発表。公演詳細については続報を待とう。

※初出時、本文に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。