一対となる2作品を2都市で2週連続上演、ソキュウ「あてがわれた幸福」

ソキュウ「あてがわれた幸福・上」が6月25・26日に京都・green & garden、「あてがわれた幸福・下」が7月2・3日に大阪・Tina Lenteで上演される。

美女丸が主宰を務めるソキュウは、2018年に始動した団体。京都を拠点に活動しながら、“人間の愚かさに着目した芸術”を制作している。今回は一対となる2本の作品を、2都市で2週連続上演。京都公演「あてがわれた幸福・上」では逃げ延びた2人の兵士による会話劇が展開。大阪公演「あてがわれた幸福・下」では「上」から50年後を舞台に、戦争で死の大地と化したある場所で、とある自然現象を待つ若者2人の姿が描かれる。京都公演の出演者には藤村弘二、山中麻里絵、大阪公演の出演者には鴨梨、松田善希が名を連ねた。

作・演出の美女丸は「以前のような環境が少しずつ戻ってきて喜ばしいですが、でも世の中には新たな事情で不幸になった人が大勢いますね。なるべく大きい単位の不幸を突き刺すために、なるべく小さい単位の幸せのことを本作では話そうと思います」と語っている。