赤堀雅秋プロデュース「ケダモノ」の取材会が昨日3月17日に行われ、作・演出を手がける
「ケダモノ」は、田中、大森、赤堀による演劇ユニットにとって、約2年半ぶりとなる新作公演。同ユニットはこれまで、2016年に「同じ夢」、2019年に「神の子」を上演している。
取材会ではまず赤堀が「『ケダモノ』は、小さな田舎町で起こる不毛な話です。基本的に自分は普遍的な話を書きたいと思っているので、今まであまり震災やコロナなどを題材にしてこなかったのですが、今回はコロナ禍の世界を舞台に、些末な人間模様を描けたらと思います」と作品の概要を紹介。大森がリサイクルショップの店長、荒川がその店員、門脇がキャバクラ嬢、田中が映画プロデューサーを演じることを明かした。
また、本作のキャスティングについて、「全員に共通して言えるのは、リアリティをもって市井の人々を演じてくれそうな人たちだということ。それぞれ、生々しい雰囲気をまとっている魅力的な方々だと思います」と述べつつ、同ユニットの公演に初参加となる門脇と荒川に対し、「門脇さんは内側から漏れてくるような魅力がある人。以前からご一緒できたらと思っていたので、念願がかなってうれしいです。荒川くんとは長い付き合いになりますが、言わずもがな面白い俳優なので、座組にいてくれたら助かる存在です」と印象を語った。
「赤堀作品に感じる魅力は?」と問われた田中が「とにかくダメな人たちが出てきます。ダメな人たちがこれだけ登場するのは赤堀くんの舞台しかない。下手すると全員がクズ、という場合もある」と語ると、キャスト陣から自然と笑いが起こる。続けて田中は「思う存分、全身全霊でダメな人を演じられる場なので、本当に楽しみな現場です」と、これから本格的に始まる稽古に向けて意欲を見せた。
田中と同様、赤堀と作品を作ってきた大森は「赤堀くんは、凶暴で、狂気を孕んだ匂いのする作品を作りますよね。赤堀くんの作品には“うそがない”んじゃないかなと思います」とコメント。門脇は「赤堀さんといつかご一緒したかった」と率直な思いを明かし、「赤堀さんの作品には、目を背けたくなるような感情や忘れてしまいたいことが描かれていますが、実はとても優しい舞台なんじゃないかと思っていて。『同じ夢』と『神の子』を拝見して、皆さんがそれぞれ好きなことを実現している場所だと感じました」とほほ笑む。荒川は「『全然呼ばれないなあ。やっとか。ようやく(オファーが)来たな』と思いました」と答えて周囲の笑いを誘いつつ、「赤堀さんとは笑いのツボが似ている」とし、赤堀作品に参加できる喜びを語った。
「ケダモノ」は4・5月に東京・本多劇場、5月に北海道・かでるホール、大阪・サンケイホールブリーゼで上演される。大阪公演分のチケット販売は明日3月19日10:00、北海道公演分は4月3日にスタート。
赤堀雅秋プロデュース「ケダモノ」
2022年4月21日(木)~5月8日(日)
東京都 本多劇場
2022年5月14日(土)・15日(日)
北海道 かでるホール
2022年5月20日(金)~22日(日)
大阪府 サンケイホールブリーゼ
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