「ライフ・イン・ザ・シアター」は舞台上、楽屋裏、舞台袖、衣裳部屋など、劇場のさまざまな場所で繰り広げられる俳優2人の日常を切り取った
フォトコールで公開されたのは冒頭からエリザベス朝の芝居を終えた様子が描かれる第4場まで。ロバートの年上ぶった物言いや態度、ジョンの熱意とおとぼけぶりはおかしみに満ちており、2人の息の合ったかけ合いに記者席から笑い声がもれた。また、劇中劇のシーンではロバートとジョンの舞台裏での姿とは打って変わって、迫真の演技が披露され、テンポ良く物語が進んだ。
開幕に際し勝村は「ようやくここまで来たなと。(劇中では)着替えながらしゃべるシーンが多いのですが、最初はセリフが“迷子”になっていた」と言い、これまでに経験してきた二人芝居と比べて本作の場数と着替えの多さに言及。「トップクラスに大変」だと振り返る。一方、高杉は「2人だと立っているこの舞台が広く感じられます」と語り、14歳のときに初めて共演した勝村に対し、「こうやってお芝居をご一緒できるのがうれしい。ずっとついて行きたいなって思います」と告白すると、勝村が照れながら、報道陣に向かって「今のところは太字で書いておいてください」と返した。
“俳優”の役を演じることについて「いろいろなところで感覚や感情がリンクしている」と高杉。「どれだけ自分の状態のまま舞台上で発揮できるか。舞台の上では硬くなってしまうので、ありのままを見せられたら」と語る。また、自身に似ているところを尋ねられた勝村は、「ベテラン俳優と若手俳優の物語ですが、結局は“ジェネレーション”の話なんです。俳優以外にも親子関係など、誰もが感情移入できて、似ているというより“そのもの”。人間のドキュメンタリーであり、かなり優れた戯曲だと思います」と述べた。最後に勝村が「始まったら終わるまで止まらない(作品で)、こんなに通し稽古をやったのは初めてです。ここが見どころ、という部分はなく、僕らは最初から最後までやりきるので、皆さんも(舞台が)始まったら最後までちゃんと観てください(笑)」と投げかけ、開幕直前取材を締めくくった。
上演時間は休憩なしの約1時間30分。公演は13日まで新国立劇場 小劇場で行われたあと、19日から21日まで大阪・サンケイホールブリーゼ、24日に広島・JMSアステールプラザ 大ホール、26・27日に福岡・久留米シティプラザ ザ・グランドホール、4月2・3日に北海道・道新ホール、10日に石川・北國新聞赤羽ホールでも行われる。
「ライフ・イン・ザ・シアター」
2022年3月3日(木)~13日(日)
東京都 新国立劇場 小劇場
2022年3月19日(土)~21日(月・祝)
大阪府 サンケイホールブリーゼ
2022年3月24日(木)
広島県 JMSアステールプラザ 大ホール
2022年3月26日(土)・27日(日)
福岡県 久留米シティプラザ ザ・グランドホール
2022年4月2日(土)・3日(日)
北海道 道新ホール
2022年4月10日(日)
石川県 北國新聞赤羽ホール
脚本:
翻訳:小田島恒志
演出:
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