「TARKIE THE STORY」幕開け、主演の凰稀かなめ「エナジー補給をして頂けたら」

ドラマティックレビュー「TARKIE THE STORY」が昨日2月10日に開幕した。

今作は、松竹少女歌劇団のスターとして活躍したタアキイこと水の江瀧子を主人公にした作品。タアキイのライバルだったオリエ津阪、笠置シズ子（のちのシヅ子）との友情を軸に、タアキイのスター人生がビッグバンドの生演奏に乗せて描かれる。脚本を樫田正剛、演出を本作が初演出となる植草克秀が担当。監修を宝塚歌劇団の植田紳爾が担う。

開幕に際し植草は「ショービジネスの原点となるストーリーを通じ、今までの経験を活かした演出ができればと思ってきました。素晴らしい出演者やスタッフの皆さん、そしてこの作品と出会えてすごく嬉しく思います。激動の時代を生きてきた女性たちの強さや明るさは今の人々にとっても希望になるのではと思います」と作品への思いを熱く語る。

水の江瀧子役の凰稀かなめは「今回、お話いただいた時は、水の江瀧子さん？ えっ？ 男役？……。と言う感じで、最初は前向きにはなれませんでした。でも、水の江瀧子さんの事を調べたら調べるほど、偉大な方で、演じたい！ 挑戦したいって気持ちになり、男役の歴史を皆さんにお伝え出来ればと思いました。そしてこの作品こそ、昨今コロナで、ストレスを感じている沢山の方々に観ていただき、エナジー補給をして頂けたらとても幸せです」とコメント。

笠置シヅ子役のNANA（MAX）も「緊張感高まる状況下の中、この日を迎える事が出来て本当に嬉しく思います！ 今回の作品では激動の昭和エンターテイメントの世界をタアキイを中心に描き、逞しく明るく生きようとするみんなのパワーが胸にぐっと迫り、演じながらも元気が湧いてきます。この思いを観に来てくれた皆様にも、今だからこそ届けて笑顔になってもらえる様に精一杯に頑張りたいと思います!!」と力強く語る。

またオリエ津阪役の彩凪翔は「私が宝塚歌劇団で下級生の頃に凰稀さんと同じ組の時期があり、凰稀さんの男役を尊敬し背中を見て学んでいました。月日が経ち、こうして一緒に踊らせていただけるという事は、とても感慨深く夢の様です。この様な時期にお客様に舞台をお届けする事に感謝して一回一回を大切にしたいです。 どうか、エンタメの力がお客様に届きますように。ターキーさんの様に今の自分に出来る事を精一杯頑張りたいです」と思いを語った。

公演は2月16日まで、東京・品川プリンスホテル ステラボールにて。また千秋楽の16日18:00開演回はライブ配信される。