「かながわ短編演劇アワード」グランプリの安住の地「ボレロの遡行」京都で再演

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安住の地「ボレロの遡行」が2月28日に京都・ロームシアター京都 サウスホールにて上演される。

安住の地「ボレロの遡行」ビジュアル

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「ボレロの遡行」は昨年3月に行われた「かながわ短編演劇アワード2021」でグランプリに輝いた作品。本作はアワードでの生配信と、劇団の公式YouTubeチャンネルでの期間限定公開のみとなっていた。

脚本・演出を手がける岡本昌也は「初演『ボレロの遡行』は、失われた祝祭の復興を願ってお手持ちのデバイスへ転送されるための祈り演劇として作られました。電気信号に変換された祈りは、閉ざされざるをえなかった劇場の扉、とまではいかずとも窓くらいにはなりうるだろうという一縷の望み、突如台頭した『配信演劇』という何か得体の知れないものへの高揚、抵抗、好奇心を原動力に作っていたように思います。渦中の空気を冷凍保存すべく、セリフはすべて稽古場でリアルタイムに考えられました。とにかくコロナ禍への僕たちなりのリアクション、映像配信を前提に作ったカウンター演劇のつもりでした」と振り返り、今回の上演について「時事性の強かったアワード版から大幅に手を加え、より普遍的な“祝祭劇”へと深化させました。劇場空間もひとまわり大きくなった新しい『ボレロの遡行』をお楽しみください。ボレロみたいにクレッシェンドです!」と意気込みを語っている。

岡本昌也コメント

初演「ボレロの遡行」は、失われた祝祭の復興を願ってお手持ちのデバイスへ転送されるための祈り演劇として作られました。電気信号に変換された祈りは、閉ざされざるをえなかった劇場の扉、とまではいかずとも窓くらいにはなりうるだろうという一縷の望み、突如台頭した「配信演劇」という何か得体の知れないものへの高揚、抵抗、好奇心を原動力に作っていたように思います。渦中の空気を冷凍保存すべく、セリフはすべて稽古場でリアルタイムに考えられました。とにかくコロナ禍への僕たちなりのリアクション、映像配信を前提に作ったカウンター演劇のつもりでした。

しかしながら、上演は完膚なきまでに物理! のっけからどうしようもなく劇場で起りはじめ、ご時世との折衷案のような「配信演劇」にもなりきれぬまま、最後まで“いまここ”で鼓動し続けました。

ならば再演しよう、劇場で!と思い立ったわけです。時事性の強かったアワード版から大幅に手を加え、より普遍的な“祝祭劇”へと深化させました。劇場空間もひとまわり大きくなった新しい「ボレロの遡行」をお楽しみください。ボレロみたいにクレッシェンドです!

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安住の地「ボレロの遡行」

2022年2月28日(月)
京都府 ロームシアター京都 サウスホール

脚本・演出:岡本昌也
出演:日下七海中村彩乃、森脇康貴、吟醸ともよ、雛野あき、にさわまほ / タナカ・G・ツヨシ、吉田みるく

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