“終わらないハロウィン”描く、うさぎストライプ「みんなしねばいいのにII」

うさぎストライプ「みんなしねばいいのにII」が、去る11月26日に東京・こまばアゴラ劇場にて開幕した。

「みんなしねばいいのにII」は、ある女性専用マンションに暮らす人々の奇妙な運命を描いた2016年初演作「みんなしねばいいのに」を下敷きにしたホラーコメディ。そこでは11月になっても12月になってもハロウィンが終わらず……。

作・演出を手がける大池容子は、本作について「今回の『みんなしねばいいのにII』は再演と謳いながら、半分以上台本を書き換えリクリエイションした作品です。ちょっと不思議なハロウィンをきっかけに世界が滅びていく、というこの作品を再演しようと決めてから、コロナ禍でひっちゃかめっちゃかになっている現実の世界の方が、まるでフィクションのようだなあと思い知らされることになりました。こんなにも身近に、こんなにも得体の知れない恐怖とともに『死』について考えさせられ続けたこの状況の中で、私たちは『しねばいいのに』と悪態をつきながら生きることを選ぼうとする人々を描こうと思いました」とコメントしている。

出演者には清水緑、幡美優、あやかんぬ、伊藤毅、小瀧万梨子、亀山浩史が名を連ねた。上演時間は約1時間20分。公演は12月7日まで。