あなただったら食べますか？ELEVEN NINESが武田泰淳「ひかりごけ」を舞台化

ELEVEN NINES「ひかりごけ」が、11月19日から28日まで北海道・シアターZOOで上演される。

武田泰淳の「ひかりごけ」は、北海道で実際に起きた人肉食事件をもとに書かれた小説。本公演では小説を原作に、ELEVEN NINESの納谷真大が作・演出を手がける。出演者には札幌座の斎藤歩、泉陽二、そしてELEVEN NINESの菊地颯平と納谷が名を連ねた。音楽を山木将平が手がける。

第二次世界大戦が激化する1944年の冬、知床沖で1艘の船が遭難し、船長と3人の乗組員は洞窟に避難する。極寒の洞窟に食料は一切なく、時に言い争いながらも協力して生き延びていた彼らだが、体調を崩していた1人がついに死んでしまった。極度の飢餓状態であった3人は仲間の死体を前に、その肉を食べるかどうか選択を迫られる。そして6カ月後、生き残ったのは1人だけだった。彼は人肉を食べた罪人として裁判へと出廷し……。公式サイトには本作について「あなただったら食べますか？」「食べるかもしれません。生きるために」とつづられている。