「Rock Reading『ロビン』~『ロビン・フッドの愉快な冒険』より~」が、本日10月21日に開幕。これに先駆け、昨日10月20日に開幕直前取材とゲネプロが実施された。
Rock Readingは、朗読劇と、ロックバンドによる生演奏が組み合わさった上演シリーズ。
劇中では、本高演じるロビン・フッドと、今野演じるロビンの片腕リトル・ジョンを中心にした痛快活劇が展開。シャーウッドの森の奥に隠れ住む弓の名手ロビンは、棒術の名人リトル・ジョン、そして個性豊かな仲間たちと共に、強欲な役人や聖職者たち相手に勝負を仕掛け、勝利を収めた。その功績により、ロビンは伯爵の地位を与えられ、王宮に仕えることになるが……。
開幕直前取材には、鈴木とキャストが登壇。本高は「準備は、もう今日で整いました」と自信にあふれた表情を見せ、「実は昨日と一昨日、『幸福王子』の映像を見返していたのですが、今回、さらにグレードアップしたものができたという実感が湧いています」とコメント。今野は「『幸福王子』を超えることを意識して、稽古に臨みました」と語り、「稽古時間が少ない中で、ここまで完成度を上げることができました。(本番を)心待ちにしています」と述べた。
ROLLYとカズマは、物語の進行を担うナレーター役のほか、複数の役を務める。本高と今野の発言を、穏やかな表情で見守っていたROLLYは、2人について「まさに、"硝子の少年"時代を象徴するような若さ。そして、その瞬間の輝き。これは、この『ロビン』でしか体験できないものだと思います。絶対に見逃すことができない。まばたきもしてはいけない! 1音足りとも聞き逃すことは許されないし、すべてを吸収して帰ってほしい」と熱く語った。
カズマは、本作の魅力を「とにかく音楽がカッコいい」と話し、「だから僕も(音楽に)ノッちゃったりするんですけど、スズカツさんからは『できるだけノらないでくれ、静かにしていてくれ』と言われました(笑)」と明かし、周囲の笑いを誘う。そんなカズマに、今野は「僕、(メンバーの)矢花(黎)が出ていた朗読劇を観に行ったんですけど、そこでカズマさんが(『ドラゴンボール』の)フリーザの声マネをしていて。今作でも聞けたら良いなと思っていたんですけど、なかったんですよね……」と悲しげに話すと、カズマは「勝手言うんじゃありませんよ!」と即興でフリーザの声真似を披露。今野は笑いながら「ありがとうございます!」と感謝を述べた。
作品について、鈴木は「本作では、“演劇におけるバンド”を意識しました。そこは、かなり達成できたんじゃないかな。セリフも引っくるめて音楽なので、ライブを観に来る感覚で来ていただくのが一番良いかなと」と言及。さらに本高と今野の成長を「『幸福王子』で到達した領域があるので、稽古初日からかなり高いレベルでした。『ロビン』で到達したところは、前作よりも高いと僕は思っています」と言葉に力を込めた。
作品の音楽性に話が及ぶと、本高は「バンドメンバーは『幸福王子』とほぼ同じなのですが、前回よりも楽器の数がかなり多くて。音楽が入ってくる場面自体もすごく多いので、稽古では、セリフをどんどん音楽にしていくような作業が行われていました」と振り返る。また今回、本高がトイピアノ、今野がアコースティックギターを披露する。このことについて、本高は「演奏する予定はなかったんですけど、ある日トイピアノが用意されていて、『やっていいよ』と言われました(笑)」と話す。また今野は、背後にあるアコースティックギターを指しながら「このアコギ、今回が初出しなんですけど、実は僕の私物なんです。ギターにも注目していただけたら」と明かした。
最後にファンに向けたメッセージを求められると、今野は「こういう世の中で、舞台に立つことができるのは、当たり前じゃないことですし、(Rock Readingの)第2弾ができることも、奇跡みたいなこと。前回観に来た方はもちろん、今回初めて観る方にも楽しんでいただけるような、そういう舞台になっていると思います」とコメント。
本高は「『幸福王子』と比べると、音楽と朗読の融合性が高くなって、よりライブに近い朗読劇になりました。ぜひ、ライブを観に来るような感覚で観ていただければ」と述べ、さらにロビンとリトル・ジョンの衣装にちなみ、「何か緑のワンポイントを身に着けていただけると、よりロビンの仲間になった気持ちになれるかと。ちなみに、スタッフさんはみんな、僕が持参した緑のマスクをしてくれています!(笑) あとでスズカツさんにも付けていただく予定です」とお茶目な笑顔で周囲を和ませ、会見を締めくくった。
上演時間は約1時間35分。東京公演は10月31日まで。その後、大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール公演が11月5日から7日まで行われる。
「Rock Reading『ロビン』~『ロビン・フッドの愉快な冒険』より~」
2021年10月21日(木)~31日(日) ※本高克樹の「高」ははしご高が正式表記。
東京都 ヒューリックホール東京
2021年11月5日(金)~7日(日)
大阪府 COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
原作:ハワード・パイル「ロビン・フッドの愉快な冒険」
上演台本・演出:
音楽:大嶋吾郎
出演:
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