パルコ・プロデュース2021「Birdland」のキャストと公演日程が明らかになった。
本作には、主人公でロックスターのポール役を務める
「Birdland」は、イギリスの劇作家サイモン・スティーヴンスの戯曲。劇中では、観衆に“スター”として消費されていく1人のロックスターの姿が描かれる。世界的な人気の絶頂にあるポールは、ワールドツアー最後の1週間を迎えていた。ツアーが終わりに近づくにつれ、彼の精神は不安定になり……。
上演に向け、松居は「20人近くの役を背負う7人のキャスト、自分にはもったいないぐらいのスタッフ、新パルコ劇場ではまだ若すぎるかもしれない座組みで無防備に挑みます」とコメントし、上田は「いま準備中なので、どんな作品をお届けできるかはこれからですが、観に来てくださる皆さんの約2時間に何かを残せる作品にしたいと思います。是非、劇場でご覧ください」と意気込みを述べた。東京公演のチケット一般販売は8月14日にスタート。
松居大悟コメント
パルコ劇場で見た「ピローマン」の帰り道は、いまだに覚えている。母とスペイン坂を降りながら、シネマライズの向こうに広がる小さな夜空。「やばかったね」「ね」と会話にならない会話で駅までの時間をなんとなく埋めながら、埋まらない心のデコボコをなんとなくなでていた。そのザラついた衝撃を忘れられないまま僕は演劇を始めて、ゴーチ・ブラザーズに入って、いつか自分もパルコ劇場で舞台を……なんて思いながら、こうして今、発表の日を迎えた。
色んなことがあった。こんな日は来ないと思っていた。やれるんだ、パルコ劇場で。どんなに悔しい傷を作品に刻みつけたって、悔しいことが確かにあったものだと気づくだけで。でもその傷を以って、誰かの傷に寄り添うことはできる。
サイモン・スティーヴンスの戯曲は、いつも体温の向こうにある心の温度まで感じるほど、人と人、を描いてくる。とくに今回の日本初上演作「Birdland」は、ロンドンで生まれたとは思えないぐらい、人の温もりから離れた今の日本でやるべきテーマだと思っています。座長の上田竜也さんからは、色気と繊細さ、嘘がつけない佇まいを感じていて、トム・ヨークなどをイメージして書かれた主役のポールをどう生きるのか楽しみです。20人近くの役を背負う7人のキャスト、自分にはもったいないぐらいのスタッフ、新パルコ劇場ではまだ若すぎるかもしれない座組みで無防備に挑みます。
あの日見た「ピローマン」に人生を変えられてしまったように、ザラついた景色をスペイン坂の帰り道に見せたいです。
この場を借りて、行儀の悪い自分にパルコ劇場での上演の機会をくださり、尽力してくださった皆さん、本当にありがとうございます。必ずや、面白い作品にします。
パルコ・プロデュース「Birdland」。
ぜひ劇場でご体感ください。
上田竜也コメント
「Birdland」は、なかなかエグイ話もあるのですが、とても興味をそそられています。
ごく一部の限られた人しかなれないスター性を持っている人は、衝動的で、狂っていく様だったり、生きざまで魅力をバクハツさせていて、短くても凝縮された人生を送っている方が多いイメージがあります。僕が演じるポールも誰もが認めるスターでありながら、自分で破壊しようとしていく様はあらゆる意味での「スターである事」が備わっていて、それ自体と戦っている印象を受けています。
演出の松居大悟さんともお話しさせていただいて、自分の意見も伝えて話し合いながら創っていけそうで、とてもありがたいですし、松居さんをはじめ共演者の方々とは年が近い方も多く、どんな稽古場になるのか、今から楽しみです。
いま準備中なので、どんな作品をお届けできるかはこれからですが、観に来てくださる皆さんの約2時間に何かを残せる作品にしたいと思います。是非、劇場でご覧ください。
パルコ・プロデュース2021「Birdland」
2021年9月9日(木)~10月3日(日)
東京都 PARCO劇場
2021年10月9日(土)
愛知県 刈谷市総合文化センター
2021年10月15日(金)~18日(月)
京都府 京都劇場
2021年10月30日(土)・31日(日)
福岡県 久留米シティプラザ ザ・グランドホール
作:サイモン・スティーヴンス
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松居大悟 @daradaradayo
新パルコ劇場で劇やります!
発表したよついに、、、
愛知、京都、福岡でも。
Birdland。
ロックスターの話です。
心が掴まれる劇にしたい。
すごい面子やなーーー楽しみ!
https://t.co/duPo846lYy