劇団4ドル50セント＆ろりえ「年末」上演中、奥山雄太「あなただけの余韻を」

「劇団4ドル50セントとろりえの年末」が、去る12月23日に東京の中目黒キンケロ・シアターで開幕した。

これは、劇団4ドル50セントが他劇団とコラボレートする企画の第4弾。2012年にろりえが上演した「年末」をリブートする本作では、女性たちのクリスマスから大みそかにかけての数日間が“恋愛会話劇”として描かれる。キャストは2チーム制で、こたつチームには仲美海、梅舟惟永、岡田帆乃佳、荒井レイラ、みかんチームには前田悠雅、岩井七世、安倍乙、立野沙紀が名を連ねた。

2チームの初日を終え、脚本・演出の奥山雄太は「どの瞬間、どの登場人物に注目するのか、ご観劇いただいた方それぞれに選んでいただき、あなただけの余韻を受け取ってほしいです」と述べ、「どうかご無理はせず、でももしも劇場に来ていただけたとしたら、これ以上嬉しいことはありません」とメッセージを送った。公演は12月29日まで。なお当日券は各ステージ開演の45分前より劇場受付で販売される。

奥山雄太コメント

2チーム共に初日の幕が上がりました。

キャストの皆さん、スタッフの皆さんのおかげで、お客様をお迎えする準備がなんとか整いました。

不安の中で私たちの公演を選んでいただき、ご観劇いただいた皆様のお姿に、カーテンコールでの拍手に、本当に力をいただきました。ありがとうございます。

稽古はキャストと最小限のスタッフだけで行ってきたので、劇場で全員で共有する時間に、演劇の豊かさを強く強く感じました。

劇団4ドル50セントの皆さんとは密かにずっとご一緒したいと思っていて、今回、ろりえの梅舟惟永と、もはや僕の作品に欠かせない存在の岩井七世さんという心強い俳優とともに共演できて感無量です。

「年末」は4人の女性の恋心を描いた作品です。

どの瞬間、どの登場人物に注目するのか、ご観劇いただいた方それぞれに選んでいただき、あなただけの余韻を受け取ってほしいです。

どうかご無理はせず、でももしも劇場に来ていただけたとしたら、これ以上嬉しいことはありません。