「DISTANCE」第2弾が松井玲奈・清水宏の一人芝居で開幕、「どうかついてきて」

本多劇場グループ next「DISTANCE-TOUR-」が、昨日8月5日に東京・本多劇場で開幕した。

川尻恵太と御笠ノ忠次が企画・総合監修を担う「DISTANCE-TOUR-」は、6月に本多劇場で無観客上演・生配信された「DISTANCE」の第2弾。今回は劇場に観客を迎えて上演されるほか、イープラスの動画配信サービス・Streaming+で有料配信される。

初日公演ではまず、初参加の松井玲奈が川尻書き下ろしの一人芝居「夏間麗のリモート授業」を披露。劇中では松井扮する夏間先生のリモート授業の様子が、舞台上に設置されたカメラを利用した映像を交えながら展開された。続いては「DISTANCE」第1弾にも出演した清水宏が登場。清水は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、舞台が中止になったスタッフの悲喜こもごもをつづる一人芝居「拝啓あこがれの演劇さま」を上演した。

開幕に際し川尻は「6月にDISTANCEを上演した時は、8月、さらに逆風が吹いているなんて思いもしませんでした。距離を縮めるための公演は、前よりも距離に気を使わなくてはいけなくなりました。この公演もどこまで無事に続けられるかわかりません。明日の公演の事もわからないんです。それでも全力で、安全に、最後まで走り抜けるために頑張ります。DISTANCEは誰も傷つけない為に、先頭で石橋を叩きます。どうかついてきてください」とコメントしている。

8月11日まで行われる本多劇場公演には、池田純矢、井上小百合、入江雅人、伊礼彼方、エレキコミック、小沢道成、小林顕作、春風亭一之輔、豊永利行、街裏ぴんく、峯村リエ、宮崎吐夢、矢野奨吾、山谷花純、阿澄佳奈、藤原祐規、吉岡茉祐といった面々も参加。その後、15日に福岡・北九州芸術劇場 小劇場、20日に愛知・穂の国とよはし芸術劇場PLAT アートスペース、26日に北海道・演劇専用小劇場 BLOCHでも上演される。福岡、愛知、北海道公演チケットの一般販売は8日12:00にスタート。なお本多劇場グループの本多愼一郎総支配人、川尻、松井、清水、永島からのコメント全文は下記の通り。

本多劇場グループ 本多愼一郎総支配人 コメント

DISTANCE第2弾
劇場での公演を続けたい。
続けられるように。
無観客で行った前回から2か月
感染症対策をより強化して、
お客様に安心して観ていただけること
ツアー公演と配信公演でも
全国の方に
劇場から起きる今を観ていただきたい。
お客様にも協力していただき
作品を支えていただきたい。
これからも更なる対策を施しながら
進んでいきます。

川尻恵太コメント

「DISTANCE-TOUR-」がいよいよ始まります。
6月にDISTANCEを上演した時は、8月、さらに逆風が吹いているなんて思いもしませんでした。
距離を縮めるための公演は、前よりも距離に気を使わなくてはいけなくなりました。
この公演もどこまで無事に続けられるかわかりません。
明日の公演の事もわからないんです。
それでも全力で、安全に、最後まで走り抜けるために頑張ります。
DISTANCEは誰も傷つけない為に、先頭で石橋を叩きます。
どうかついてきてください。
やばい時は逃げられるタイミングで「崩れるぞー!!」って言いますんで。
劇場でお待ちしております。

松井玲奈コメント

初めての一人芝居で緊張しましたが、楽しく演じさせていただきました。お客様の前でお芝居ができる日を心待ちにしていたので、このような機会をいただけて嬉しさを感じています。

以前と同じ様にというのは難しいかもしれませんが、配信など新しい形で舞台を楽しんでいただけたらと思います。

清水宏コメント

お客さんにまた劇場に来てもらうことと、オンラインで演劇に何ができるのか。二つの宿題の新しい答えを探すDISTANCE。参加できて嬉しいです。色々な演劇の姿を見て欲しいです。

永島敬三コメント

6月1日に本多劇場で「DISTANCE」の第一弾に出演させてもらって、
その時は劇場の再開を一緒に喜ばせてもらって、希望を強く感じました。あれから2ヶ月経ち毎日のように世の中は変わっていっていますが、

あの時の希望がどんなに擦り減らされても、またこうやって第二弾を開催する為に皆さんが慎重に対策をしつつ工夫をしながら集まって、自分もまたこの場に呼んでくださったことを、今回は前回よりも少し控えめに喜びたいと思います。常に安全第一で、その上で来てくださったり見てくださったりするお客様の前では思い切り楽しんで、最後まで臨みたいと思います！