7月18・19日に配信される「中村勘九郎 中村七之助 歌舞伎生配信特別公演」より、
「中村勘九郎 中村七之助 歌舞伎生配信特別公演」は、東京・浅草公会堂から無観客生配信されるオンライン公演。配信では舞踊劇「お祭」をもとにした新作「猿若揃江戸賑 厄祓浅草祭」や、勘九郎と七之助による芸談などが披露され、出演者には、勘九郎、七之助、勘九郎の長男・
勘九郎は「昨年はNHK大河ドラマ『いだてん ~東京オリムピック噺(ばなし)~』に出演して舞台に出る機会が少なかったため、今年は歌舞伎に復帰することを楽しみにしていました。ですから舞台に出られないことは、とてもショックでした」と心境を語りつつ、自粛期間中は勘太郎・長三郎とともに稽古に励んでいたことを明かす。「久しぶりに鬘を合わせた際に子ども達が喜んでいる姿を見て、やっぱり“役者の子は役者”なんだと思いました。そして歌舞伎がこんなにも自分を支えていたということ、歌舞伎に対する愛、舞台に対する愛を改めて実感しています」とコメントし、配信公演に向け「今回は浅草公会堂で踊る様子を生で配信させていただきます。初めてのことなので不安と緊張もありますが、カメラワークなどで、より一層“生の魅力”をお伝えできると思います。1日目にどういうことを感じるかはわかりませんが、その日に感じたことを2日目に繋いでいくかということもできます。どちらも違うものになると思いますので、2日とも楽しんでいただきたいです」と語った。
七之助は「今年は半年近く舞台に出ていないという初めての経験をしました。自粛期間中は、先人達の映像を拝見したり、体力を落とさないために散歩と運動器具を購入して運動したりして過ごしました。友人からは配信することを勧められたのですが、僕には配信するものが何もないんです」と述べる。また、「頭(※鬘のこと)があって、白粉塗って、衣裳さんやいろいろなスタッフがいて、お弟子さんがいて、そしてお客さまがいらっしゃるから、僕は歌舞伎役者として成立しています。歌舞伎で早替りといっても舞台裏を走っているだけで、アナログ人間の弱さというものを痛感しました。僕たちがいろんな人たちに支えていただいているおかげで舞台に立っていることも思い知らされました」と自粛期間中に得た気づきを語る。最後に今回の配信公演について「生配信は初めてのことばかりなので、舞台稽古ともまた違いますし、どういう感情になるのか、舞台に出てみるまでわかりません。お客様は客席にいないので、不安のほうが大きいかもしれません。カメラの向こうでたくさんのお客様が見てくださるというイメージを持ちながら踊るしかないと思っています」と決意を新たにした。配信はライブ配信サービス・Streaming+とPIA LIVE STREAMにて。
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ryugo hayano @hayano
「2日とも楽しんで」中村勘九郎・七之助が歌舞伎生配信に向け意気込み語る(コメントあり) https://t.co/xyE6BEQdMi